電子工作

LinkStation基板観察

では、LinkStationのプリント基板を眺めてみることにしましょう。プリント版はおそらく6層基板と思われます。(もしかしたら4層かも。)以外と信号線が追いやすいので、ハードウェア的な解析は困難ではありません。写真の右側がフロント側、左がリアです。
PCB_1
CPU周辺の拡大写真です。メインCPUは、モトローラのMPC8241です。プリント版のシルクとマイコンの型名を比べると、ちょっとだけ実装されているCPUの方が新しいことがわかります。CPUはBGA(Ball Grid Array)実装されていますので、pin配置の解析が非常に困難です。が、周辺のチップがすべてQFPパッケージなので、周りから追えば解析も不可能ではありません。
PCB_2
マイコンの左に配置されているのが、イーサーネットコントローラです。写真左上のでっかいスーパーキャパシタ(5.5V/1.0F)はおそらく内蔵時計のバックアップ用だと思います。
PCB_3
マイコンの上に配置されているのが、おそらくATAコントローラです。マイコン-コントローラー間にたくさん用意されているTP(Test Point)が、デバッグのあとを伺わせますね。
PCB_4
マイコンの左上に配置されているのが、周辺コントロールマイコン、AtmelのAVRマイコンです。AT90S2313は内部フラッシュ2kバイトで、AVRマイコンの中でも比較的小型の部類です。おそらく、フロントLED制御や、電源コントロールをしていると思われます。写真左側の6pinヘッダはAVRマイコンのISP(In-System Program)用のコネクタと思われます。AVRマイコン、AT90S2313の各種データはこちら
PCB_5
基板裏面のデバイスです。おそらくUSBフレーマーだと思われます。チップ左下から、USBコネクタに向かう2本組の配線がのびているのがわかります。
PCB_6
基板裏面のフラッシュROMと、SD-RAMです。フラッシュにはブートローダーや、Linuxのカーネル部分が記憶されていると思われます。
PCB_7

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