前回のブログエントリで、SHUREのイヤホンSE846を、Bluetoothヘッドホンアンプ AT-PHA55BTのBAモード(モードB)で鳴らすとノイズが聞こえる、と書きました。
極端な例としては、クラシックを聞いていると、ずっとノイズが聞こえてくるのでとても聞いてられないレベルです。
これについても、ググって見ましたらすぐに理由はわかりました。
SE846の9Ωという低インピーダンスと感度114dBという高感度イヤホンに対して、出力インピーダンスが低いアンプと組み合わせると、どうしてもノイズが聞こえてきてしまうということです。
SE846のマニュアルにも書いてありました。
「Shureイヤホンの非常に優れた感度は、ノイズフロアとオーディオの音量を均等に増加させます。但し、再生機器側で音量を下げても、固有のノイズフロアは同じレベルに留まります。」
つまり、ノイズが聞こえてしまうのは仕方が無い。ノイズを下げたければ感度を下げろ、ということです。
そのためにどうするか。
「インラインアッテネータ、EA650ボリュームコントロールアダプターは、音楽とノイズの全体のレベルを同じ割合で低下させることで、音楽をノイズよりもずっと高い音量レベルに維持します。 」
そうなんです。SE846にはインラインアッテネータが付属しています。これで適度なインピーダンスを差し込み、感度を下げる、というのが解決策です。
SE846という高級イヤホンに付属してくる部品としては、あまりに貧弱な出で立ち。
しかもリケーブルなどを施している人にとっては、こんな不純物を間に噛ますなんて、死んでもやりたくないでしょうね。。
(私はリケーブルには多少懐疑的な立場ですので、あまり気にしてません)
確かにこのアッテネータのボリュームを調整すると、ノイズが聞こえないレベルまで押さえ込むことができます。ポイントはノイズが聞こえるか聞こえないかのギリギリにボリューム調整すること。下げすぎると、AT-PHA55BTのモードAの二の舞になります。
ギリギリを攻めると、モードAほどの違和感を感じることなく、ノイズレベルだけを下げることができます。ただ、曲調で微調整は必要かな、とも思います。ロックはアッテネータ弱め、クラシックは強め、みたいな。
仕方ないので、しばらくはAT-PHA55BTのクリップにSHURE純正のアッテネータをマジックテープで固定して使っていこうと思います。
ただ、あまりスマートではないので、ジャンル別の何種類かの減衰量固定アッテネータを自作してみようかな、という電子工作熱が沸々と沸いてきてます。
プラグやジャックを多少こだわってみるとか。まずはアッテネータ回路設計してみようっと。(いくつかの抵抗の組みあわせだけですけどね)
SHURE SE846をAT-PHA55BTで鳴らした時のノイズ問題