発売日にゲットしたワイヤレスヘッドホンアンプ audio-technica AT-PHA55BTですが、17/11/23現在、品薄になっていますね。
約2週間使っていますが、確かに良い製品だと思います。Bluetoothを感じさせないヘッドホンアンプです。
「思います」と曖昧な表現をしたのは、こちらのブログエントリでも書いたとおり、iPhoneで使う上に置いては、有線(Apple純正のLightningヘッドフォンアダプタ)と比較して、明らかな有意差を感じなかったからです。
ただ、先日購入したSHURE SE846とAT-PHA55BTを組み合わせたときにビックリしたことが起きました。
AT-PHA55BTには、モードAとモードBという2種類の出力が選択できます。モードAはダイナミックドライバ用、モードBはBA(バランスドアーマチュア)用、と書かれています。
私は今までダイナミック型のイヤホンしか持っていませんでした。
例えば、SHUREのダイナミック型イヤホン SE215SPE-AをAT-PHA55BTに接続する場合、モードAだと音が小さくモードBだと音が大きくなる、という程度の違いしか認識できませんでした。
言い換えると、モードAとBで同じ音の大きさに聞こえるようにボリュームを設定すると、ボリューム位置が変わりますので、AT-PHA55BT内部のアンプ回路の出力が変わっているので、それぞれ音の特性は変わっているはずですが、私が持っているイヤホンではモードAとBで音の特性の違いは認識できませんでした。
ところが、BA(バランスドアーマチュア)型イヤホンであるSE846をAT-PHA55BTに繋ぐと、モードAとBでガラッと音の出方が変わります。
一言でいうと、モードAでは全くSE846の良さが出せません。ピークでリミッターがかかるような、窮屈でモヤがかかっているような感じになります。
逆にモードBではすべてが解き放たれ、目の前の霧が晴れ、スッキリとした迫力のある音になります。
オーディオテクニカのホームページには、モードAは出力抵抗を持たせ、モードBには出力抵抗をキャンセルしている、というような書き方をしてありますが、BAイヤホンの方が出力抵抗に敏感だということなのでしょうか?理屈はわかりません。
ちなみに、SE846をApple純正のLightningヘッドフォンアダプタを介してiPhoneで直接鳴らすと、AT-PHA55BTのモードAともBとも違う、別の性格の音になります。
実はSE846は内部インピーダンスがたった9Ωしかないため、iPhone直挿しでもガンガン鳴らせてしまいます。iPhone本体のボリューム位置1/3ぐらいでうるさいぐらい鳴るのですが、逆に鳴りすぎている感じがします。歯止めが効いてないというか、エッジが立ちすぎて耳に刺さります。決して音は悪くないとは思うのですが、聞いていて疲れます。こういう音が好きだという人もいるかもしれませんが。
つまり、AT-PHA55BTは本来のヘッドホンアンプとしての機能を、SE846との組みあわせで発揮できていると言えると思います。
BA型イヤホンをお持ちの方は、是非AT-PHA55BTのモードAとBでの鳴り方の違いを聞いてみてください。ヨドバシカメラで視聴できますよ!
11/23現在、Amazonでも品切れですね。。
SHURE SE846をAT-PHA55BTで鳴らしてビックリ?!