クルマ

セレナ ライダー パフォーマンススペック ブラックライン

ブログでは、ここ数年ほとんど話題にしてこなかったクルマのことについて書いてみようと思います。
2013年11月に、それまで約5年乗ってきたエクストレイルディーゼルからセレナに乗り換えました。二人目の子供が産まれる前のタイミングと、エクストレイルディーゼルの2回目の車検のタイミングが重なったのが乗り換えの大きな理由です。
エクストレイルディーゼルは5年間で走行が13万キロを越えましたが、故障や劣化はほとんどなく7年間20万キロも目指せそうでしたが、小さい子供の乗り降りにエクストレイルの高い車高はリスクを伴うと感じましたので、家族持ちにとってはベタな選択ではありますがセレナに乗り換えることにしました。
実は、このセレナが自分で買うクルマとしては、初のオートマチック車です。よくもまぁ、新車国内比率では3%以下とも言われる、マニュアル車ばかりを乗り継いできたなぁと感慨ひとしおですが、私としてはマニュアル車=クルマを操る楽しみの1つ、というこだわりがあったので、そのマニュアル車を失うのは若干の寂しさはありましたが、その決心をさせることができるのも子供の力あってこそだなぁと思います。
ただセレナを買うにあたっても、最後の悪あがきはさせてもらいました。セレナはセレナでも、オーテックが手がける「ライダー」しかも走りにこだわった「パフォーマンススペック」を選択しました。
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単なる「ライダー」は主にドレスパーツチューニングですが、「パフォーマンススペック」は17インチハイグリップタイヤと、それを受け止めるYAMAHAのパフォーマンスダンパー、ボディー補強でライダーよりも25万円高く設定されており、そのため町中ではほとんど見かけないセレナでもあります。
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以前はハイオク仕様のエンジンチューニングを施した「ハイ・パフォーマンススペック」もラインナップされていたようですが、さすがにセレナでそこまで求める人はほとんどいなかったのか、現行セレナでは足まわりの強化だけに留められています。
クルマの購入前には、試乗するのは当たり前ですが、セレナ ライダーパフォーマンススペックに至っては、試乗車が存在しません。カタログスペックだけをみて+25万円を支出するかどうかを判断しなくてはいけないのです。さらに頼みの綱であるネットにもレビュー記事は数えるほどしかなく、この状況で決断するのはなかなかしびれるものがありました。さらに稀少車ゆえ在庫車があるわけもなく、契約から納車まで2ヶ月半を要しました。
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購入までの経緯はこのくらいにして、パフォーマンススペックの走りはどうなのか?
一言で言えば、ミニバンのくせにスポーティ4ドアセダンと同等の走りができます。コーナーリング限界が相当高いです。エンジンはノーマルですからさすがに登りはしんどいですが、下りでは他に人を乗せてないという前提であれば、ミニバンであることを忘れてしまうくらい攻めた走りができます。事前の試乗できなかった分、この結果には正直びっくりしました。
普通に走っていても、ダウンサスだけを入れたクルマによくありがちな、道路の段差でガタガタ、バタバタすることなく、大きな段差を越えても上品にスッと車体の揺れを抑制してくれます。ただし3列目に座ると、若干ゴトゴトという乗り心地の悪さが気になるようです。
契約前、ライダーパフォーマンススペックに試乗できなかった代わりに、セレナでは一番の売れ筋である「ハイウェイスター」に何度か試乗させてもらいましたが、その際「フワフワして酔いそう」と言っていた、クルマには無頓着だけど車酔いには敏感な奥さんも、パフォーマンススペックでは車酔いの気配は全くないそうです。実際、車酔いしたことは一度もないようですし、2列目に座っている息子たちも車酔いでシートを汚した、ということは一度もありません。(セレナでは、子供の車酔いで大惨事、というのは頻繁に起こる事件のようです)
初めてオートマチック車を所有して1年以上乗ってきた今の感想は、「クルマを操る楽しさに、シフトチェンジが寄与する領域はそれほど多くなかった」ということです。もちろん、どちらが運転が楽しいか、と言われればマニュアル車の方が楽しいんでしょうけど、クルマの操作の基本はステアリング操作とアクセル、ブレーキ操作なんだな、ということを、オートマチック車を所有して認識することができました。
早い話、セレナでもクルマの運転は相変わらず楽しいし、全く飽きることはありません。毎日通勤で往復100kmの道のりを走っていますが、運転は相変わらず毎日楽しいです。セレナに乗っても楽しいんだから、自分はクルマの運転が心から好きなんだな、と再認識しています。会社の同僚からは「子供が産まれて落ち着いちゃったな」と言われることもありますが、いやいや、セレナでも十分楽しいし、セレナだから運転は楽しくないというのは、クルマをスペックでしか語らない、薄っぺらい意見だなぁと思います。
タイヤがあって、ステアリング、アクセル、ブレーキがあって、クルマを操る、という意味では、スポーツカーであれ、ミニバンであれ、軽であれ、すべてに共通です。早く走ることだけがクルマの楽しさではなく、如何に低燃費で走るか、如何にスムーズに走るか、如何に安全に走るか、視点を変えるといろんな楽しみが潜んでいます。
クルマってやっぱり楽しい!

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