前ブログエントリで、HyperJuiceによるMacへの給電は、Magsafe Airlineアダプタが必要である、と書きました。この状況は前世代HyperJuiceの時から同じで、HyperJuiceを買ったらもれなくMagsafe Airlineアダプタ(5,800円)の出費も必要ということで、これがHyperJuice導入の足かせになっていた方も多いと思います。
さらにMagsafe AirlineアダプタでMacに給電すると、Mac本体の充電はできず、あくまで「給電」のみとなる事実も、多くの方にネガとして受け止められていたと認識しています。
ただし、この状況はかわりつつあります。HyperJuice日本代理店のact2は、HyperJuice2のページで正式にMagsafe Airlineアダプタ以外の給電方法の情報提供とケーブル販売を始めました。
act2ストア - DC ケーブル + DC for MacBook 変換プラグ
http://store.act2.com/dc-dc-for-macbook.html
このケーブルを使えば単なる「給電」ではなく「充電」も出来るようになりますし、価格もMagsafe Airlineアダプタより2,000円以上も安いので、HyperJuiceのネガは大幅に低減します。
ちなみにこのact2が販売するケーブル、私がTL160Kで試した際に海外から購入したケーブルと全く同じ物です。TL160KではMacBook Proへの供給電流が足らずにTK160Kの出力が停止してしまい使えませんでしたが、act2がこのケーブルを販売しているということは、HyperJuice2との組み合わせにおいては問題無いのではないかと推測します。こちらのエントリに書いた通り、MacBook Proの電流要求は相当高いですが本当に大丈夫なんでしょうかね?
私はTL160Kの検討の際に、Magsafe2 45Wアダプタから切断して作成した充電ケーブルと、Magsafe Airlineアダプタから切断して作成した給電ケーブルを所有していますので、これらがHyperJuice2で利用できないかどうかを試してみました。
まずは充電ケーブル。
TL160K付属のケーブルがそのまま利用できました。HyperJuice2→TL160K付属ケーブル→Magsafe充電ケーブルの順です。きちんとMacBook Proに対して充電しています。
同じように、HyperJuice2→TL160K付属ケーブル→Magsafe給電ケーブルで、MacBook Proに対して給電しています。(Magsafeコネクタの形状が違うことに注目)
HyperJuice2の出力DCコネクタは、外形5.5mm、内部ピン2.5mmでTL160Kと同じなので、TL160K付属ケーブルがそのまま使えるというわけです。
ちなみに、HyperJuice2の入力DCコネクタは、外径5.5mm、内部ピン2.1mmで、これまたTL160Kと同じですが、ACアダプタの出力電圧/電流が異なるのでACアダプタの流用は止めた方がいいかもしれません。
なお、HyperJuice2の長所の一つが、USBポートが2つあり、さらにそれぞれ2A出力が可能と言うところです。試しにMacBook Proに給電しながら、iPhone5とiPad miniを充電してみましたが、まったく問題ありませんでした。
スペック上はフルサイズのiPadを2台同時に充電できることになります。
ここまで負荷をぶらさげても3時間持つようです。
このようにTL160Kで作成したケーブルがそのまま使えたメリットは、私にとって最大級にありがたいですし、さらに強力なUSB出力が2ポートもあり、その上バッテリ残量が明確と、いたれりつくせりのモバイルバッテリ、HyperJuice2。もし価格さえ許容できるのであれば、今お持ちのモバイルバッテリを投げ売ってでも導入して欲しい一品です。
なお、上述のact2が販売しているDCケーブル、Amazonだともう少し安く購入可能です。ただ、MacBook Proに安定した電源供給ができるのかどうかは責任が持てません。私は45WのMagsafeアダプタから切断したケーブルを使っております。その理由はこちらを参照のこと。
モバイルバッテリー HyperJuice2でMacに給電してみた