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使ってみて分かった iPad miniは中途半端だから良い

iPad mini CellularモデルをドコモXi回線で使い始めてもうすぐ丸一ヶ月。それ以前はiPad mini WiFiモデルを、iPhone5やHTC Jでテザリングしながら約1ヶ月使ってきましたが、このそれぞれ一ヶ月ずつ、合計二ヶ月iPad miniを使ってきて、iPad miniは私にとって無くてはならない存在となりました。また、iPad miniに関してはWiFiモデルではなくCellularモデルだから旨いな、とも感じています。
今年3月、私は、新しいiPad ※ ソフトバンクプリペイドのCellularモデルを購入しましたが、せっかくソフトバンクと回線契約したのに、iPadの重さが仇となり、その直後に購入したMacBook Air 11インチにその役割をとって変わられ、外に持ち出すことがなくなってしまい、その短い命を終えてしまいました。
※今ではこの呼び名自体も黒歴史の一つになってしまっている、第3世代のRetinaディスプレイ搭載のiPad。Retinaディスプレイの良さを世に知らしめた記念すべき最初のモデルのはずなのに…そして、iPadにRetinaディスプレイが載る!と歓喜していたのが、たったの10ヶ月前であるということにも驚き。ずいぶん昔のことのように思うというのも、Appleが記憶操作で第3世代iPadを無かったことにしようとしている?!
9.7インチディスプレイのRetinaディスプレイ搭載iPad(以下、フルサイズiPadとします)は、その画面の大きさと綺麗さから、どうしてもノートPCの代替として使いたくなる。その結果、文字入力に関してもノートPCのように物理キーボードでしたくなる。そこでBluetoothキーボードを導入と相成るのですが、フルサイズiPadとBluetoothキーボードをセットで持ち歩くと1kgを超えてしまい、それだったら約1kgのMacBook Air 11インチで良いじゃん、ということになってしまった件は、以前のブログに書いた通り。 私にとって、9.7インチiPadの障壁は、その重さと使い道でした。
では、iPad miniではどうか?
重さに関してはご存じの通り300gで、フルサイズiPadの半分以下。とにかく軽く、薄く、バッグに入れていることすら忘れてしまうほど。もちろん、MacBook Air 11インチと一緒に持ち歩いても全く問題ありませんし、実際、私はこの二台を常に一緒に持ち歩いています。
使い道に関しては、7.9インチで非RetinaディスプレイのiPad miniは、どうせノートPCの代わりにはならないな、という良い意味での諦めが先に立ち、iPad miniで積極的に文字入力しようとは思わない。iPad miniにBluetoothキーボードを接続する位だったら、一緒に持ち歩いてるMacBook Air 11インチを使うよ、という機転を利かせられます。RetinaディスプレイiPadではできなかったことです。
さらに、MacBook Air 11インチと一緒に持ち運ぶことによって、iPad miniの良さが引き立つこともわかってきました。MacBook Air 11インチでテキストを入力しながら、横でTwitterのタイムラインを表示させておいたり、動画を再生しておいたり。セカンドディスプレイならぬ、セカンドターミナルとしてメインのMacBook Airを邪魔しない絶妙な大きさと性能を兼ね備えているのがiPad miniなのです。 iPad miniはRetinaディスプレイではないし、動作も結構遅い、と文句を言う人が多いですが、そんな控えめな性能だからこそ、裏方に徹しさせることに葛藤が少なくて済むというメリットが出てきます。
冒頭に、iPad miniはCellularモデルが旨い、と書きましたが、その理由はiPad mini WiFiモデルを使っている方ならうっすら認識しているのではないでしょうか?iPad miniの機動性はフルサイズiPadとは比較にならないくらい向上しました。フルサイズiPadではあまり考えられなかった、歩きながらの使用もiPad miniでは容易です。(危険なのでオススメしませんが)フルサイズiPadは自宅専用だったけど、iPad miniはいつも持ち歩いているという人も多いと思います。
そんな軽快なiPad miniだからこそ、カバンから取り出したら次の瞬間にはネットに繋がっているという利便性は強みになります。テザリングする場合でも、最近では周知されはじめているBluetoothテザリングを選択すれば、iPad mini側からBluetooth接続操作をするだけでネットに接続することができます。しかし、テザリングを利用している人なら経験があると思いますが、細々した接続トラブルが多いのです。Bluetoothでペアリングしたのにネットに繋がらない。BluetoothをいったんOFF→ONにしてから再接続したらすんなり接続した、とか。経験ありますよね?
そういう煩わしさを払拭したいのであれば、Cellularモデルを手にしたときに、ほんのちょっとしたことですが「あぁ、便利だなぁ」と実感できると思います。
私は、SIMフリーiPad mini Cellularモデルを、ドコモXi回線で月1000円以下で使うことができています。そのためにはいろいろな仕込みが必要なので、すべての人にオススメできるものではありませんが、auやソフトバンクと2年の回線契約込みでないとCellularモデルが持てないと思っている方には、こういう選択肢もあるんだということが分かっていただけると思います。
SIMフリーのiPad mini Cellularモデルは、au、ソフトバンク版と比べると少しお高いですが、2年間トータルで考えたとき、さらに回線とセットで2年縛られずに済むと考えるとどうでしょうか?iPad miniは早々にRetinaモデルが出るとも噂されていますが、iPad miniが回線によって縛られていなければ買い換えも容易です。
購入当初、iPad miniに対して悲観的な私でしたが、2ヶ月経ってまさかここまでiPad miniに思い入れることになるとは思ってもいませんでした。まさにAppleマジック。ただ、発売開始二ヶ月が経った今でも、市場ではWiFi、Cellularモデル共に極端な品薄状態が続いているという事実から言えるのは、Appleマジックにかけられたのは私だけではなかった、ということでしょうか。

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