Mac

Apple Airline 電源アダプタによる MacBook 無充電利用について

前のエントリで、買ったばかりのApple Airline 電源アダプタを切断して、モバイルバッテリ TL160K で使えるようにした件を紹介しましたが、Airline 電源アダプタの動作についてもう少し調べてみました。
45W ACアダプタと、Airline 電源アダプタから切断した MagSafe コネクタを接続して、Retina MacBook Pro に接続してみました。
DSC00878_LR.jpg
写真には写っていませんが、この先に 45W ACアダプタがあります。
この状態の時の、システムプロファイラの表示
120915_Retina_Airline_01_LR.jpg120915_Retina_Airline_02_LR.jpg
内蔵バッテリは充電されていないことがわかります。
この使い方は、内蔵バッテリの寿命に対して、非常に大きなメリットがあります。
通常、家の中で MacBook を使う場合は、ACアダプタを接続すると思いますが、そうすると内蔵バッテリは常に満充電の状態を維持することになります。リチウムイオンバッテリにおいて、満充電の状態を維持されるというのはあまり良いことではありません。
最近のソニーやパナソニックのノートPCには、バッテリいたわりモードというのが用意されていて、バッテリの充電が完了する残量を設定することができます。ソニーの場合だと、通常のいたわりモードで80%、強力ないたわりモードで50%、という設定が可能で、ACアダプタに接続したままでも設定したパーセンテージで充電が停止するようになります。
このように、リチウムイオンバッテリは満充電状態で保持するよりも、少し少ない容量で充電を止めておく方が、バッテリの寿命に良い、というのが通説になりつつあります。
45W ACアダプタに、Airline 電源アダプタを組み合わせることで、Retina MacBook Pro、MacBook Air 共に、内蔵バッテリを充電、放電せずに同じ残量のままで使い続けられることを確認しました。つまり、上記のソニーやパナソニックのいたわり充電モードと同じ使い方が、Airline 電源アダプタによって可能になります。
この使い方によって MacBook 内蔵のバッテリに対しどのくらい寿命延伸の効果があるのかはわかりませんが、いままでよりは気持ち的に楽になります。
さて、Retina MacBook Pro を Airline 電源アダプタで使っている時の消費電流が気になったので、中継ケーブルを作成して測定してみました。
DSC00902_LR.jpg
Adobe Lightroom で D800E の RAW現像中に最大値 3.47A を計測。(一瞬です)
内蔵バッテリを充電していないのにこれだけの電流が必要と言うことは、やっぱり Retina MacBook Pro は電気大食らいです。
また、あまりに過負荷な作業を続けていると、ジワジワ内蔵バッテリの残量が減っていくので、45W ACアダプタで供給できない分は内蔵バッテリで食いつないでいるようです。先日、この状態で丸一日使ってみたら、内蔵バッテリの残量が2%減少しました。
ちなみに、バックライト最高輝度時のアイドルで 1.5A程度、最低輝度で800mA程度、スリープ中は0.05A (50mA)でした。LEDバックライトであっても、輝度はバッテリ消費に大きく影響することがわかります。
DSC00907_LR.jpg
MacBook Airのスリープ中も、Retina MacBook Pro と同じく50mA程度。50mAというと 小さな LED を数個~10個照らせるレベルですので、非常に優秀だと思います。
MacBook Airのその他の消費電流は、全体的に Retina MacBook Pro の半分、という感じでした。
ということで、自宅では、Airline 電源アダプタによる無充電モードで Retina MacBook Pro、MacBook Air を使っていこうと思います。

-Mac