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NEX-7 Sonnar24mm vs GX1 20mmF1.7 マクロ対決

Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAがすばらしいのはマクロ撮影もOKな所。開放F1.8という明るさで24mmの広角なのに20cmまで寄れるので、対象物に寄っていくといつの間にかフードのフチが当たってしまうほど。マクロレンズとしても使える明るい広角単焦点というのは、実は他ではほとんど存在しません。非常に貴重な存在なのです。
Sonnar 24mmがどのくらい寄れるのか?こんな感じ。
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ピクセル等倍で見ていただくと、文字盤の印刷の凹凸まで見えてしまうほど。
マクロレンズに付け替えなくともここまで撮れてしまうので、オールラウンドで使えるSonnar 24mmは本当にすばらしいと思います。欠点を上げるとすればズーム出来ないことぐらい。いや、ズームできないからこそ、このレンズのすばらしさを引き立てているとも言えます。
遠景テストではNEX-7と良い勝負をしたGX1、マクロ撮影ではどうでしょうか?残念ながら裸では同じ土俵に立てません。20mmF1.7、14-42mmPXズーム共に、Sonnar 24mmほどは寄れないのです。
20mmF1.7でギリギリまで寄るとこんな感じ。
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解像感自体は悪くないのですが、なにしろ寄りきれないためSonnar 24mmとは勝負になりません。
ふとSIGMA DPシリーズ用のマクロコンバージョンレンズAML-1を持っていたことを思い出し引っ張り出してみると、なんと20mmF1.7のフィルタ径46mmだったので装着!
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マクロコンバージョンレンズを装着して、やっとSonnar 24mmと同じくらいまで寄れるようになりました。
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うん悪くない。結構しっかり写ります。マクロコンバージョンレンズを装着するとどうしても周囲の歪みや流れが発生してしまいますが、非常用としては全然問題無しです。
最後に14-42mmPXズームでマクロ撮影してみます。遠景のテストでは20mmF1.7と互角でしたが、どうでしょう。
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テレ側42mmの時が一番大きく写りますがモヤッとしてしまうため、一番バランスの良い20mmでこんな感じ。ピクセル等倍で見ていただくとわかるようにモヤッとしてスッキリ写りません。手ぶれやピンズレも疑いましたが、小型三脚でMFにしてもダメです。そもそも14-42mmPXはパワーズームなのでMFでのピント合わせがやりにくいのなんの。
マクロコンバージョンレンズを付けてみたらどうかと思い、わざわざ14-42mmPXの37mm径→46mm径ステップアップリングを買ってきて、マクロコンバージョンレンズAML-1を装着します。
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結果、寄れるようにはなりますが、
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マクロコンバージョンレンズを付けたからって画質が良くなるわけもなくやっぱりモヤモヤのまま。
Sonnar 24mm、20mmF1.7+マクロコンバージョンレンズ、14-42PZ+マクロコンバージョンレンズで比較してみます。
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Sonnar 24mmと20mmF1.7は倍率は違うものの、写りとしては互角。秒針内のレコード溝模様もはっきり写っていますし、文字盤のインクの質感も同等です。14-42PZは解像感がワンランク下がります。
マクロコンバージョンレンズ無しでここまで写ってしまうSonnar 24mmはさすがの一言。近くを撮っても遠くを撮ってもOKのオールマイティなレンズで、文句の付け所がありません。(若干フリンジはでますが)
Sonnar 24mmの約1/3の価格の20mmF1.7もパンケーキレンズとは思えない写りです。マクロは厳しいですが、マクロコンバージョンレンズを取り付ける手間を惜しまなければOK。
NEX-7とSonnar 24mmの組み合わせはほぼ完璧なのですが、問題は価格。合計で20万円ですからそれなりに写ってあたりまえという気もします。そういう意味ではGX1+20mmF1.7の組み合わせのコストパフォーマンスが最強なのかもしれません。
数日前まではNEX-7+Sonnar 24mmの組み合わせで使っていこうと思っていましたが、GX1の良さを目の当たりにすると、今月発売されるLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8との組み合わせで使ってみたいという気がしてきています。ここまできたら買って試してみるしかないですね。。

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