2010年12月にゲットした27インチiMac(Mid2010)、その後SSDを内蔵して快適に使っておりましたが、今年5月にIntel新プラットフォーム「Sandy Bridge」が搭載された新型iMacが発売され、たった約半年で旧機種となってしまいました。
当初はMid2010をヤフオクで売って新しいiMacを買おうと思っていたのですが、自分でSSDを増設してしまっているため中古品とはいえ落札価格が下がるのは避けられないし、さらに新しいiMacは、HDDやSSDを自分で交換/増設すると、内蔵FANが全開で回ってしまうという仕様になってしまったという噂があり(温度センサ信号をジャンパ線でショートすれば回避可能)、しばらくはMid2010を使い続けることに決めました。
さて、Mid2010を使い続けるにあたり、SSDやHDDの増設はいつでも可能ですが、問題はCPUの枯渇化。Mid2010に搭載されているCPUは、一世代前のLynnfield(LGA1156)で、近い将来無くなってしまう運命です。Mid2010を少しでも延命させようと思ったら、現在搭載可能な最速のCPUに載せ替えておくほうが良いのではと考えました。
Mid2010に搭載されているCPUはCore i5-760で4コア4スレッドの2.8GHz。
この構成はMid2010が現行機種だった時のハイエンド標準構成でしたが、オンラインApple Storeでは4コア8スレッドの2.93GHzのCore i7-870に変更が可能でした。つまり、Core i5-760のMid2010 iMacは、Core i7-870に載せ替え可能ではないかと考えました。
まぁ私が考えるようなことは、すでに誰かが考えて、実行しています。
価格.com - APPLE iMac MC511J/A [2800] のクチコミ掲示板
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000135077/SortID=12558191/
これを見て、私も自分のMid2010 iMacへのCore i7-870への載せ替えを決心しました。
早速Core i7-870の調達。新品で買うような野暮なことはせず、ヤフオクで中古品をゲットです。
18,500円でゲットできました。思ったより安かったです。
早速、Mid2010 iMacの分解です。
すでにSSDを増設しているときに分解していますので、慣れたものです。
液晶画面のガラスパネルは吸盤を使わず、ちょっと指の爪でひっかければ簡単に外せます。ガラスパネルの内側にホコリが入ったときに、チョチョイと掃除できるようにするためにも、ガラスパネルの外し方は練習しておくことをオススメします。
ビデオカードを外します。
マザーボードに接続されているコネクタをすべて外します。10カ所以上ありますが、コネクタのピン数や形状で刺さるところにしか刺さらないようになっていますので、あまり深く考えずにブチブチ外しても大丈夫です。心配な方は、カラーペンなどでマークしておくか、高解像度のデジタルカメラで撮影しておくのが良いと思います。
マザーボードを完全に取り外します。それには、光学ドライブ、光学ドライブ用ファン、電源ユニット、LEDドライブ基板なども外す必要があります。同じ基板を固定しているネジでも、長さやピッチが異なったりしますので、上記のコネクタとは違い、記憶しておいた方が良いと思います。外した位置の通りにテーブルの上に並べておけば良いだけです。
取り外したマザーボード。
4つのネジでヒートシンクが取り付けられていますが、1つには封印シールが。これをはがすとAppleの保証が受けられなくなるため、多少の勇気が必要です。
ヒートシンクを外した後。一般的なCPUソケットです。放熱グリスは真っ白なシリコングリスではなく、灰色の金属成分が混じったグリスでした。
ヤフオクでゲットしたCore i7-870をソケットに装着します。私は純白のシリコングリスを使用しました。(それしか持ってなかったので)
あとは、分解した順に組み立てていきます。ネジが余らず、すべてのコネクタにケーブルが刺さっていればOKでしょう。ぶっきらぼうで申し訳ありませんが、本当にそうとしか言えません。
最初の電源投入の時が一番ドキドキします。動かなくても誰も責められません。
「ジャーン」という音と共に灰色のリンゴが画面中央に表示されたときは、ホッと胸をなで下ろしました。
さっそく「このMacについて」を表示させると
ちゃんと、2.93GHz Intel Core i7と認識しています!
システムプロファイラでもCore i7と認識しているのですが、合計コア数が4と、スレッドの分は認識しているかどうかは不明。
そこで、アクティビティモニタでCPU履歴を表示させると
きちんと8つのスレッドを認識しています!
実は8スレッドCPUを動作させたのが人生初ですので、載せ替えが成功したことと併せてダブルで感動!
Core i5→Core i7にしたことによる使い心地の変化やベンチマーク結果は、次のエントリで。
追伸。
取り外したCore i5-760は、ヤフオクに出品。13,100円で落札されました。よって差し引き5,000円弱でCore i5→Core i7へアップグレードできたことになります。我ながら大成功なアップグレードだったと思います。(Apple保証は無くなりますが)
27インチiMac(Mid2010)のCPUをCore i7-870に交換