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27インチiMac(Mid2010)にSSDを増設

27インチiMac(Mid2010)には、オンラインApple Storeを見ていただくとわかるとおり、SSD追加オプションが用意されており、HDDとSSDの両方をiMac本体に内蔵することができます。
私が先日ゲットしたiMacはヤマダ電機で購入した標準構成ですのでHDDしか内蔵されておりませんが、2.5インチのSSDを自分で用意して、自分でそれを内蔵することが可能です。ということで、今までMacBook Proに内蔵させていた爆速SSD「Crucial RealSSD C300 128GB」をiMacに内蔵してみることにしました。

iMacにSSDを増設するにあたり、SSDケーブルや電源ケーブルを用意する必要があります。これらケーブル類はアキバに行かずとも、ヨドバシカメラあたりでも購入できる一般的な物なのですが、問題はSSDの固定方法。
HDDモデルのiMacにはSSDを固定するためのステーが内蔵されていないため、SSDは両面テープなどでiMacの内壁などに固定しておくしかありません。まぁそれでも機能的には問題ないのですが、せっかくですからキレイに収めたいと思い、先日アキバに行ったときにiMac SSD内蔵キットを購入してきました。
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電源分岐ケーブル、SSDケーブル、そしてSSDを固定するためのステーが入って9,480円と安くはないです。
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が、なんとこのSSD固定ステー、Apple純正品なんです。まぁある程度高くても仕方ないかと。
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SSDは添付のネジであらかじめステーに固定しておきます。
それではiMacの分解に取りかかります!
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iMacはこんな感じにテーブルの上に置いてから作業します。床に置いて作業してしまうと、後の作業でとんでも無い目に遭います。。
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iMacの全面パネルは磁石で固定されているだけですので、このようなバキュームリフターを使ってはずします。わたしはこれをAmazonで600円弱で購入しました。しかし作業してみてわかったことですが、バキュームリフターが無くてもなんとかなります。
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iMac上部の角の部分、パネルとアルミの隙間に爪を立てて、少し力を入れると簡単に外せることがわかりました。
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全面パネルをはずしたところ。液晶両サイド4つずつ、合計8つあるトルクスネジを外し、液晶パネルを持ち上げます。4つのコネクタでケーブルが接続されているので、注意深くゆっくりと液晶パネルを持ち上げます。こちらのサイトが非常に参考になります。
http://www.ifixit.com/Guide/Repair/Installing-iMac-Intel-27-Inch-Display/1632/1
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液晶パネルを取り外したあと。光学ドライブとHDDの間の隙間にSSDが入り込みます。
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HDDには3本のケーブルが接続されています。電源ケーブルとSSDケーブル、そして温度センサーのケーブルです。温度センサーのコネクタは6ピンですが、HDD側のコネクタは8ピン。コネクタの刺さっている位置を覚えておいてください。なお、私のiMacのHDDはWestern Digital製でしたが、他のHDDメーカだとこの温度センサーケーブルの形状も違うようなので注意が必要です。
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光学ドライブとHDDを取り外します。グラフィックチップカードも取り外します。写真にはすべて写っていませんが、マザーボードと固定されている3つのネジとヒートシンクを固定している1つのネジをはずし、写真の下方向にスライドさせるとはずすことができます。
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グラフィックカードには温度センサーもありますので、そのコネクタもはずしておきます。
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写真ではわかりにくいですが、元々両面テープとネジ1つで固定されているステーをはずします。
これからが、今回の作業の一番の山場。マザーボードへのSSDケーブルの装着です。
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まずはSSDケーブル装着済みの写真。マザーボードの奥まった位置にSSDコネクタがあり、しかもその手前の部品が邪魔になって、そのままでは装着は「不可能」です。
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そこでマザーボードの固定ネジをすべてゆるめて、マザーボードを数mm動かせるようにする必要があります。すべてのネジをゆるめると言っても、CPUを固定しているネジは保証が効かなくなるためゆるめては駄目です。あくまでマザーボードを固定しているネジだけをゆるめます。
私はこの方法を見つけるまでに30分以上奮闘しました。
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SSDを固定したステーを取り付け、電源ケーブルとSSDケーブルをキレイにまとめます。特に赤いSSDケーブルはグラフィックカードと干渉するため、できるだけコンパクトにまとめます。
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電源分岐ケーブルは結構余るので、こんな感じでHDDの横の隙間に押し込みます。
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光学ドライブを戻して作業完了です。SSDは陰に隠れてほとんど見えませんね。。
ついでに先日アキバで購入しておいたPC3-10600 2GB×2メモリを増設します。
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左が元々iMacに装着されていたHynixのメモリ。右が今回購入したサムソンのメモリー。
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iMacにはメモリスロットが4つ用意されているため、もともと装着済みの2GB×2を生かしたまま、合計8GBに増設することができます。メモリ装着がとても堅いので、この写真のようにiMacを逆さにして装着することをお勧めします。
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SSDとメモリの増設したあとには、Apple Hardware Testの全テストを実行し、問題ないことを確認しました。
最後に、全面パネルを戻すわけですが、どんなにがんばっても中にホコリが混入してしまいます。エアダスターで吹いても吹いても、空気中に浮遊しているホコリがある限り、中に混入してしまうことは避けられないと思いますので、ある程度で妥協するしかありません。
ということで、全作業時間は約3時間。簡単な作業ではありませんし、画面へのホコリの混入も避けられませんので、大手を振ってオススメはできません。でも、SSDの快適さを経験しちゃうと、この3時間は無駄じゃなかったと思うわけです。そんな快適さを示すベンチマーク結果は次のエントリで。

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