SONY ウォークマン NW-A845ゲット[2010/10/19]で音質についてレポートしましたが、本日はウォークマンAシリーズのもう一つの目玉機能でもある「ノイズキャンセリング機能」についてレポートしようと思います。
購入前、ヨドバシカメラにてこのウォークマンのノイズキャンセリング機能の効果を確かめようとしましたが、展示機にヘッドホンが装着されていなかったため試すことができませんでした。このウォークマンのノイズキャンセリング機能は、付属の専用イヤホンでなければ機能しません。そのイヤホンには両耳の部分にマイクが内蔵されており、耳の位置でノイズを検出しそれを打ち消すように機能します。
ヨドバシカメラにて購入前にその効果を確認することができませんでしたので、購入後、自宅でその効果を初体験。イヤホンを装着し、ノイズキャンセリング機能をON/OFFすると、効き目がよくわかります。室内では、冷蔵庫や洗濯機のモータが回転するような音や、PCのファンの音を効果的にキャンセルしてくれます。ただ、TVの音声には思ったほどの効果は無いようです。
次にエクストレイルディーゼルの室内で、エンジンアイドリング状態でノイズキャンセリングの効果を確かめてみました。(もちろん停車中です)室内にはディーゼルエンジンのガラガラというガソリンエンジンよりは大きめの音が響いています。
ノイズキャンセリング機能をONにすると、エンジンを停止させたかと思うほどの静寂が訪れます。その効き目が強すぎて、新幹線に乗っていてトンネルに入ったときの気圧変動による鼓膜の圧迫のような違和感を感じるほどです。人によってはこの感覚はイヤかもしれません。耳に水が詰まったような感じとも似ているかもしれません。無音の状態だとこの違和感は続きますが、音楽を鳴らせば、音楽に意識が向きますので違和感は感じなくなります。
一つ言えることは、ノイズキャンセリングONで運転するのは間違いなく「危険」だということです。それくらい効き目が強いです。
最後に、電車に乗った時に、ノイズキャンセリング機能をON/OFFさせてみました。ディーゼルエンジンに対する効き目と同じくらい、電車のゴーっという低周波の音を見事に低減してくれます。ただ、車内アナウンスや近くで大声で話している人の話し声までは完璧に消すことはできません。この辺は期待を大きく持ちすぎていると、肩すかしを食らうことになるかもしれません。
想像するに、TVの音声や人の話し声に対して、ノイズキャンセリングの効き目を強くしすぎてしまうと、本来聞きたい音楽ソースへの影響も大きくなってしまうのではないかと、素人ながら考えています。逆に言うと、ノイズキャンセリング機能のON/OFFで、音楽ソースの音質劣化は非常に小さく抑えられていますし、実は、私にはその違いが認識できません。。
ノイズキャンセリング機能のマイナスポイントは、電池消耗が激しいということです。
カタログスペックでは、満充電時、ノイズキャンセリングOFFで25時間程度と記載されていますが、ノイズキャンセリングをONにするだけで倍くらいのスピードで電池が消耗します。毎日充電すれば問題無いレベルかもしれません。しかし、海外旅行で飛行機に搭乗するという場面、まさにこの時のためにあるようなこの機能を長距離フライトでONしたままで使ってしまうと、目的地に到着するまえに電池切れしてしまう、という可能性もありますので注意が必要です。
もう一つのマイナスポイントとしては、付属の専用イヤホンでしか機能しないということ。自分のお気に入りのイヤホン、ヘッドホンを使いたい場合は、この機能は無いものとして考えるしかありません。この手の機器の標準添付イヤホンって安物で音が悪いというイメージがあると思いますが、Aシリーズに関して言えば、このイメージは捨てていただいて良いと思います。なかなかどーして、結構いい音でなってくれるイヤホンだと思います。普段3万円クラス以上のイヤホンを使っているという方でなければ、音質とノイズキャンセリング機能を天秤にかけて、ノイズキャンセリング機能のために標準添付イヤホンを使い続ける、という方が多いと思います。
次回は、MacユーザーのためのウォークマンAシリーズについて書こうと思います。
SIGMA DP2 韓国
SONY ウォークマン NW-A840シリーズ ノイズキャンセリング機能