7月末の某日、エクストレイルディーゼル 20GTのエアバッグ警告灯が突然点滅しはじめました。
写真では点灯しているように見えますが、実際は2秒点灯、2秒消灯、という感じでずっと点滅しています。
私はステアリングを交換しているため、エアバッグ対応ステアリングボスを使って、運転席側のエアバッグを殺しています。
ステアリングを交換するとエアバッグのインフレータ(爆発してふくらむ部分)も当然使えなくなるので取り外すことになるのですが、単にインフレータを接続しないでいるとエアバッグコントローラの診断機能でインフレータ故障と判断し警告灯が点灯してしまい、しかも助手席のエアバッグも機能しなくなってしまいます。そこで、ステアリングボスに付属している終端抵抗器を接続し、エアバッグコントローラにはインフレータが接続されていると思わせることで、警告灯の点灯を防いでいます。
今回、突然エアバッグ警告灯が点滅し始めてしまった原因は、いくつか考えられます。
1. インフレータの代わりに接続している終端抵抗器の断線、接触不良。
2. エアバッグコントローラの故障、もしくは助手席側のインフレータ、Gセンサなどの故障。
疑わしいのは1ですので、いったんステアリングボスを取り外して、終端抵抗の接続を確認してみましたが、特に問題は見あたりませんでした。(見た目にはきちんと接続されているように見える) 念のため、終端抵抗器を脱着したりして接触を確保し、再度チェックしてみましたが相変わらずエアバッグ警告灯は点滅し続けています。
ところで、エアバッグのような人命にかかわるような装置は、当然ながらフェールセーフも強固で、過去に少しでも不具合を検出したら、それを故障履歴として残す機能が備わっています。たとえば、運転中に終端抵抗の接触が一瞬悪くなり、それを不具合として検出し、故障履歴に残ってしまっているのではないかと考え、エクストレイルの整備要領書を開いてみました。すると下記方法で、自己診断結果の消去ができるそうです。
1. キーSWをOFF→ONする
2. エアバッグ警告灯が7秒間点灯し消灯した後1秒以内にキーSWをOFFする。
3. キーSW OFF後3秒以上待つ。
4. 上記1~3の操作をさらに2回繰り返し、合計3回実施する。
5. 再度キーSWをONにすると、故障状態モードに切り替わる。
故障状態モードにすると、エアバッグに現在どのような不具合があるのかを警告灯の点滅状態で教えてくれるモードになります。
上記1~5を実施したところ、私のエクストレイルのエアバッグには何にも故障はないよ~という表示。その後、キーSWをOFFにし、再度ONにしたところ、何事も無かったようにエアバッグ警告灯の点滅は無くなりました。いったい何だったんでしょうか…?
おきまりの文句ですが、上記操作は本来ディーラのメカニックの方が実施する内容ですので、実施する場合は自己責任でお願いします。。
エクストレイル 20GT エアバッグ警告灯点滅の処置