私が購入したK12は、オーディオレス仕様です。K12のオーディオレス仕様は、リアスピーカーが無いため(フロントスピーカーは標準装備)、これも今まで仕様していたKENWOODの2Wayスピーカーを使うこととします。しかし、せっかく良いスピーカーなのですから、これをフロントに使い、もともとフロントに付いている純正スピーカーをリアに移植することにしました。フロントスピーカーを取り付ける際、アタッチメント(土台)がありませんので、オートバックスなどで売っている汎用のバッフルボードを使用します。
これがフロントに取り付けるKENWOODのスピーカーです。数年前、友人にタダでもらったので、どの程度の性能を持ったモノかは不明ですが、ま、純正よりは最大入力もでかく音もいいだろうと仮定して、フロントに使用することにしました。
まず、フロントドアの内装をはがします。はがし方は、ウインドウを完全に下げた(全開)状態で、内装のドアノブを開きながら「C」型のプラ製のリングをはずします。爪2カ所ぐらいで固定されているだけなので、簡単にとれます。次にウインドウを上下するスイッチが付いているパネルをマイナスドライバーでコジってとります。これも爪で止まっているだけです。ウインドウのハーネスコネクタをはずし、中をのぞくと、内装を固定しているボルトが1本あるのでそれをとります。あとは、内装をはがしていくだけです。6カ所ピンで固定されているので、マイナスドライバーなどでコジってはがしていきます。ただ、マイナスドライバーでコジると、プラ製のピンが弱っていきますので、できるだけ慎重に行います。本当はこのピンをはずすための工具があるそうですが…。6カ所のピンが全部はずれたら、内装を上に持ち上げながら取り外します。すると左の写真のように、純正スピーカーがあらわれます。
純正のスピーカーを取り外し、そこに購入したバッフルボードとスピーカーを取り付けます。ハーネスコネクタが合わないときは(たぶん、ほとんど合わないと思いますが)、ケーブルを切って半田付けするなどしてください。私もケーブルは切って半田付けしました。また、ハーネスのプラスマイナスは間違えないでください。確か左のドアは赤と緑のハーネスですが、緑が+です。右のドアはあまり覚えてませんが、ピンクじゃない方が+です。赤系の色じゃないほうが+だと思ってください。まだ配線図集が届いていなく、私は赤系が+だと思いこみ、あとからテスターで確認したところ、その逆だったため、半田付けし直しました。(しかも、左ドアは内装を取り付けた後間違いに気が付き、もう一度内装をはがしました…)純正スピーカーと、その固定してあったネジは、そのままリアで使用できます。
次にリアの内装をはがします。フロントと方法は同じですが、固定ピンは5カ所です。リアスピーカーが設置される場所はスポンジでふさいでありました。それをバリバリとはがし、何も考えずにフロントスピーカーを取り付けようとしたところ…。ネジがしまりません。なんとタッピングネジになっているため、ドライバーを使い人力で締めようとしても、相手は2mmぐらいの鉄板ですから全く歯が立ちません。たぶん、工場ではインパクトドライバーなどで、ガッガッガと締め付けているんでしょう。私は焦らず写真のように6mmのタッピングドリルを持ち出して一度ネジ山を切ってから、純正のタッピングネジで締め付けました。
で、完成の図です。ネジさえ切ってしまえば後は何も考えずに取り付けるだけです。ハーネスコネクタもフロントと同じです。
実際に音を鳴らしてみると…、「とても音が良いですサイコーですさすがバッフルボードです!!」と大喜びしたいのですが、何しろ私は音にはあまりこだわりがなく、しかも納車してその日に施工してしまったため、純正品との比較もできません。でも、多少音を大きくしてもビビッたりしませんし、澄んだ音のように思えるので、ヨシとします。
オーディオレス車にスピーカ取り付け