東京モータショーの日産のブースに、来年登場する5人乗り電気自動車(EV)「リーフ」が、ほぼ量産仕様と思われる姿で舞台上を走っていました。コンセプトモデルではなく、ナンバーを取得すればそのまま街中を走れるような現実的なEVとして。スピードメータなどもハリボテではなく、走行中はきちんと速度を表示していました。
SIGMA DP1s
ポイントは自宅のエアコンなどで普通に使っている200Vで充電できること。夜間の8時間で満充電、しかも主にオール電化の給湯器で使われる夜間電気割引を適用すれば安く充電できる。ガソリンスタンドのような特別な施設「充電ステーション」でしか充電できないと思っている人が多いらしく、ショーを見ていた横の若者が「へぇ、家でも充電できるんだ」とびっくりしてました。自宅で夜間に充電する、そうまさに携帯電話。そういう手軽さをアピールすることでクルマ離れしている若者にも響くんじゃないかと思った瞬間でした。
リーフに搭載されるITにも注目。ナビゲーションには今の充電量で走れる範囲が表示され、さらにその範囲内のどこに公共の充電ステーションがあるかも表示されます。ノートPCを持ち歩きながら、コンセントが使えるマクドナルドを調べる感覚。また、充電中のクルマの充電レベルをiPhoneで確認できるのは、ナイトライダーや007の世界。
ってなかんじで、携帯電話やノートPC、携帯ゲームのように受け入れられれば、EVも爆発的に普及するかもしれない、と思った私でした。
SIGMA DP1s
リーフと一緒に走っていた、こちらのクルマは現実的ではありませんでした。その分、リーフの”現実感”が際だったような。
EV時代