MacBook Pro 13インチを購入してから約2週間、外部ディスプレイLCD2690WUXiの電源はOFFのままです。外部ディスプレイを接続するためのMini Display Portアダプタを持っているので、LCD2690WUXiを接続しようと思えばできるのですがその必要性をあまり感じていません。
13インチ、1280x800ピクセルという狭いデスクトップなので、26インチ、1920x1200ピクセルのLCD2690WUXiで表示させれば便利なのは事実ですが、MacOSXのExposeをはじめとする便利機能のおかげで、狭いデスクトップながらストレス無く使えるのはさすがMacだなぁと思います。あと、仕事でバリバリ使っているノートPCもMacBook Pro 13インチとほとんど同じ12インチ、1280x800ピクセルであり、このデスクトップ環境に慣れていると言うこともあるかもしれません。
しかし、おそらく旧MacBookであれば、外部ディスプレイLCD2690WUXiを接続して、リッドクローズドモードで使っていたと思います。その理由はディスプレイの発色。旧MacBookのディスプレイ発色はくすんだ感じで、少し頭を傾けると全体が黄色く変色します。
新MacBook Pro 13インチを使い始めて思いの外改善していたのがディスプレイ発色。期待していなかっただけに、うれしい誤算でした。発色はクリアだし視野角による変色も良く抑えられています。ヨドバシカメラでMacBook Pro 13インチと、白MacBook/MacBook Airと比較してみましたが、全く別物でした。簡単なRAW現像での色合わせなら、MacBook Proのディスプレイで対応可能です。今までのMacBookなどではRAW現像すらやる気がおきなかったと思います。
MacBook Pro 13インチディスプレイのSpyder3Proによるキャリブレーションを実施してみました。
プロファイルを適用しないネイティブ表示で6200k、RGBも破綻しておらず、非常に素性の良いディスプレイパネルだと思います。残念ながらSpyder3Proではキャリブレーション前後の評価結果や表示可能色域がわかりませんのでこれ以上のことは言えません。さすがにLCD2690WUXiのようなAdobeRGB色域に迫るほどではありませんが、sRGBの領域は素直に表示しているのではないかと推測します。
http://www.apple.com/jp/macbookpro/features.htmlにも「まばゆいほどの鮮やかさ。」前モデルよりも色域が60パーセントも広がって、より深みのある鮮やかな色を再現します。と記載されています。これって、今までのディスプレイがsRGB比で-60%しか表示できない粗悪品でした、ということを暴露しているようなものですが。
ピカピカツルテカ画面がイヤだ、という方も多いでしょうけど、個人的には簡単なRAW現像調整レベルなら十分対応可能なディスプレイであると思います。MacBook ProにはSDカードスロットも内蔵されたので、MacBook Pro一台で外出先でRAW現像できる最低限の環境を持ち歩ける、ということになると思います。
是非、今度Mac売り場に行ったら、新MacBook Pro 13インチと旧ホワイトMacBookを比較してみてください!
MacBook Pro 13インチのディスプレイ