普通紙ファインペーパに印刷しなくてはいけなかったので、2か月ぶりぐらいにEPSON PX-5500の電源を入れ、ノズルチェックパターンを印刷すると、見事なまでに歯抜けが。ライトマゼンダなんて全く色が出てない…。2度ほどクリーニングを実行するも、まだまだ歯抜けが収まらない。アッ普通紙印刷だ、と思って、フォトブラックインクをマットブラックインクに入れ替え、自動インク充填作業後に今度は黄色にインク切れランプが…。踏んだり蹴ったりです。手持ちのインクカートリッジストックが全くなかったので、9色セットIC9CL3337の7300円という価格に躊躇しつつもAmazonで注文。
今回、なぜ普通紙に印刷する必要があったかというと、奥さんのアルバムフォトフレームを印刷するためです。奥さんはアルバム作成が趣味(というと言い過ぎかもしれませんが)なので、旅行などに行った後は、写真をL版で数10枚印刷し、その後アルバムに差し込むためのフォトフレームやワンポイントをファインペーパに印刷します。アルバムを作りながら、写真が足りなくなると再度追加でL版印刷をしたり。
有識者の方ならおわかりかと思いますが、PX-5500やPX-5600はこういう用途に激しく向きません。写真用紙印刷と普通紙印刷を切り替えるたびにフォトブラックインクとマットブラックインクを差し替えないといけないからです。ブラックインクを差し替える度に自動の充填作業を実施するため、クリーニング動作と同等のインクを無駄にします。それも全色。通常であれば、普通紙印刷の際はフォトブラックインクで我慢する場面ですが、アルバムのフォトフレームやワンポイントに、フォトブラックインクのあの淡いブラックはどうにも映えません。
あと、旅行の後のL版印刷で常々奥さんから言われているのは「ツヤが足りない」。色に関しては素人ウケするように彩度を強めに印刷しているのですが、ツヤに関してはPX-5500ではどう逆立ちしてもなんともなりません。確かに、何のこだわりの無い人にPX-5500で印刷したL版と、染料インクを使ったエントリー機で印刷したL版を見せれば、100%に近い人が染料インクの方を「キレイ」だというよなぁ、とは感じます。つまり、私のようにほとんどアルバム用のL版印刷に終始する使い方にPX-5500はもったいないのではと思うようになってきました。用途に不釣り合いなんですね。マット用紙にモノクロ印刷を楽しんだこともないし、A3ノビに印刷したこともありません。
ってことで、悪い虫が騒ぎ出したわけです。
つづく…
SIGMA DP2
薄暗いビルの壁のテクスチャもしっかり表現するDP2、さすがです。これだからDP1/2はやめられない。
私にPX-5500はもったいない?