デジカメ

SIGMA DP2講演会 行ってきました

AppleStore銀座で行われたSIGMA DP2講演会「アートディレクター福井信蔵が語るSIGMA DP2の世界」に行ってきました。
SDIM1787_LR
SIGMA DP1 ISO400 0.3Sec手持ち
私も初めて知りましたが、福井信蔵さんはあのすばらしいDP1、DP2のカタログの写真を撮った方だそうです。
SHINZLOG - CLIPS
http://shinzlogclips.blogspot.com/
Shinzo Fukui aka. Gris' photostream

講演会の始まりは山木社長の挨拶と福井さんの紹介。その後は終始、福井さんと山木さんの掛け合い?で講演会が進みました。
講演会は、私が期待していたマニアックなものとは180度違っていて、福井さんがフランス・パリで撮ったDP1の写真、インドネシア・バリで撮ったDP2の写真を紹介しながら、DPシリーズの開発秘話を語ることからスタートしました。特に苦労したDP1アルファ機でのロケにて、DP1がバグってめちゃくちゃな色になった写真を惜しげなく紹介しながら、山木さんへの当時の苦言を振り返る所は会場の笑いを誘っていました。
DP2アルファ機でのロケでは、さすがにそこまでバグった写真は無かったのですが、反面ハッと目が覚めるような写真が次から次へと登場して、DP2をまだ持っていない私にとっては目に毒でした。あんなの見せられたらDPシリーズに全く興味が無い人も欲しくなりますよ。
次に、RAW現像のすすめ。カメラの数だけ違った写真が撮れるが、正解は自分の記憶であり、その正解に近づけるためのRAW現像とのこと。福井さんはFlickrにもあるように、RAW現像時に大胆な味付けをする方で、その辺はやっぱり写真家というよりアートディレクターだなと感じました。RAW現像や味付けは賛否両論がありそうですが、少なくともDPシリーズではRAW現像は必須(カタログでも推奨)ですし、デジタル世代の私も共感します。ただ、私が最近RAW現像時に守っているのは「彩度は+にいじらない」「色相の回転は最小限に」そして「シャープネスはかけない」です。
さらに換算28mmのDP1、換算41mmのDP2という単焦点カメラでの撮り方をアドバイスしていただきました。写真ド素人の私にとって身にしみるものでした。その内容は、、、うまく書けないと思うのでやめておきます。
そんな感じで1時間半が終了。残念だったのは技術的でマニアックな話が一切無かったことですが、そういう話はmaroさんのホームページを読んでくださいとのこと。山木社長はmaroさんは厳しいから毎朝ページを見るのが怖いと言っていました。山木社長は、DP2のタル型歪みは認めつつ、フリーズの話題には苦笑いのみでした。サッポロポテト(強光源撮影時の赤い斑点)はDP2で軽減させました、と言っていました。
質疑応答ではDPシリーズの見にくい液晶について、またもや山木社長が頭を下げる場面が。終始、いじめられキャラのようになっている山木社長、これからはこのキャラが定着するかもしれません。いやいや、今度はいじめられないようなカメラをお願いしますよ!
私がAppleStore銀座に到着したのは講演会開始20分前の13:40。その時点で席は半分ぐらい埋まる程度でした。私は一番前の席に座ることができました。講演会開始時点で満席、そして終了時には立ち見で会場が一杯になっておりびっくり。DP2そしてSIGMAの注目度の高さを感じました。また2009-05-11に書いた、SIGMAユーザにMacユーザが少ないのでは、という私の予想は大外れ。AppleStoreの方がMacユーザ手を挙げて、との問いに会場にいる人の7割ぐらいが手を挙げました。
結果、良い講演会でした。一つ残念?だったのは、DP2を絶対に買おうと心に決めてしまったこと、でしょうか。

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