NEC Display LCD2690WUXiのキャリブレーションソフトウェアSpectraNaviが1.1.00にバージョンアップしたので、早速Mac miniで試してみました。
ちなみに、旧バージョン1.0.43では、2009-03-22にも書いた通り、不安定ながらもなんとか動作していましたが…
新バージョン1.1.00は、まったくLCD2690WUXiを認識しない!! 認識しないので、もちろんキャリブレーションも実行できません。一旦、旧1.0.43にダウングレードしようとするも、一度最新バージョンをインストールしてしまった後では、旧バージョンはインストールさせてもらえないようです。めぼしい設定ファイルはすべて消したのですが。
なお、SpectraNaviを起動・終了させながら試すと、10回に1回ぐらいはLCD2690WUXiを認識しますが、その後、キャリブレーションを開始すると、すぐにエラーで終了してしまいます。SpectraNaviとLCD2690WUXiの間の通信がまともじゃないようです。なお、LCD2690WUXiを、MiniDVIポート、Mini Display Portのどちらに接続しても認識しないことに変わりありませんでした。
であれば、Mac miniにbootcampでWindows XPをインストールして、そこからWindows版のSpectraNaviを動作させてみたところ、全く問題なく動作、キャリブレーションも完了することができました。旧Mac miniでも同じことをやっています。(2007-04-16参照)
動作しないものはどうすることもできないので、WindowsXP上でLCD2690WUXiをハードウェアキャリブレーションした後、MacOSにインストールしたSpyder3Proソフトウェアでソフトウェアキャリブレーションを実施することで、MacOSでもカラーマネジメントされた状態を模擬することにしました。WindowsXP上でハードウェアキャリブレーションを完了させているので、MacOS上でソフトウェアキャリブレーションを実施しても、見た目ではMacOS上にてICCプロファイルによるソフトウェア補正は発生していないようです。つまり、Mac miniの様に1つのハードウェアに2つのOSが搭載できる場合において、OSが違っていてもLCD2690WUXiのLUTは共通で行ける、ということになるのかもしれません。
WindowsXP上で無事ハードウェアキャリブレーションが完了したLCD2690WUXiですが、一つ気になることがあります。それは、キャリブレーション完了後のウインドウに表示される「使用時間」の数値がおかしいことです。2年以上使っているのに、98.5時間などと表示されています。
ちなみに、1年以上前の2007-04-16では、243時間と表示されています。この件は、NEC Displayに問い合わせ中です。
SpectraNavi 1.1.00 バージョンアップ