今日は、VAIO type Pを持ってマクドナルドに来ています。昨年12月にHP mini1000を買ってから延べ10回以上、時間にして20時間以上、マクドナルドでmini1000を使ってきましたから、マクドナルドにおけるmini100とtype Pの使い勝手の比較をしてみようと思います。
マクドナルドでtype Pを使い出して最初に感じたアドバンテージは、意外な部分でした。それは、リッド開閉角度です。mini1000はリッド開閉角度が狭いため、机やいすの高さによっては、液晶画面を上からのぞき込むような格好になります。コスト最優先のネットブックの液晶は、のぞき込む角度を少し変えただけでも輝度不足や色の変化が認められますので、最初は見にくさを我慢しながら画面をのぞき込んでいますが、気がつくと背中を丸めて見やすい角度になるように体の方を調整していることもしばしばです。また、すでに最高角度まで開ききっているmini1000のリッドを、さらに開こうと手を添えた回数は数えきれません。
世間一般ではtype Pのリッド開閉角度は狭い、と言われているようですが(おそらく、そういうことを言っている人たちはリッド開度180度を期待しているのでしょうけど)、リッド開度極狭のmini1000を使ってきた私からみれば、こんなにリッドが開くことに感動すら覚えています。
次は、液晶画面について。type Pの解像度の高さはやっぱりいいです。mini1000の1024x600でも私にとって大きな問題はない、と思っていましたが、それはあくまでウインドウ1枚で作業する場合の話。type Pの1600x768であれば、ウインドウ2枚を横に並べて同時に眺めることができます。テキストを書きながら、横にブラウザを出しておける便利感はネットブックでは味わえません。ネットブックではAlt+Tabキー(タスク切り替え)を押す回数が半端なく多かったですが、type Pではほとんどありません。type Pを購入する前の最大の懸念だった解像度が高すぎる件についても、今やそんな心配していたことすら忘れてしまうほど許容できています。Windows Vistaの機能でDPIを変更してデスクトップの文字のサイズを大きくする技も一般的のようですが、私は今のところ標準設定のまま問題なく使えています。設定を変更したことと言えば、ブラウザやテキストエディタの個別設定でフォントサイズを1~2ポイント大きくしたぐらいです。年齢を重ねて老眼が出てきたら厳しいのかもしれませんが、あと数年は猶予があると思います。。
処理スピードに関しては、type Pとmini1000は互角です。Vistaを搭載したtype PはXPを搭載したネットブックより遅いというのが通説なので、逆にtype Pの検討が光っていると思います。ただそれには3つ条件があって、1つ目はOSクリーンインストールが必須であること、2つ目はVistaの軽快設定が必須であること、そして3つ目がWindows AeroはOFFであることです。この3つの条件さえ守れば、type Pは一般的なネットブックと同等の使い心地ができることを保証いたします。あ、言い忘れましたが、私のtype Pは最上位のZ540(1.83GHz)+SSDですから、これ以下のスペックではどうなのかはわかりません。。
バッテリの持ちに関しても、これまた互角です。どちらも3セル(小さい方)のバッテリです。type Pではバッテリいたわり充電機能を使って、最高80%で充電を停止していますが、それでも2時間弱ぐらいは持ちます。ただ、是非Lバッテリがほしいところです。
キータッチに関しては、type Pが僅差で勝利でしょうか。mini1000もネットブック離れした非常に良いキーボードでしたが、type Pのキーボードは「最高」です。ペコペコキーボード(アイソレーションキーボードというらしい)は好みが分かれるところですが、Macユーザの私にしてみればウェルカムです。type PのキーボードはMacBookProなどと比べると、キータッチが若干軽めで、悪く言えば安っぽい印象を受けますが、使い心地に全く問題ありません。キー配列にも一切の不満がないところは、さすが品川産VAIOと言ったところでしょうか。このテキストもtype Pで打っていますが、ずっとタイピングしていたいキーボードですね。mini1000のキーボードは、今思えばストロークや重さに若干のばらつきがあったように思います。
type Pのノイズキャンセリング機能について。隣や後ろの人の話し声を完全に消し去ることはできませんが、厨房から聞こえてくる換気扇などの低周波ノイズはほぼ完全に消えます。自分の周りがマクドナルドでは味わったことのない不思議な空間になります。音楽を聴くときにも有効でしょうけど、ここ一番の集中したいときは耳栓としても使えます。(音楽を再生していないときもノイズキャンセリング機能はONします。)私も試しに耳栓としてノイズキャンセリングヘッドホンを長時間着用してみましたが、逆に疲れました。自分とは無関係な騒音があるからこそ、なぜか集中できるんですよねぇ。
ポインティングデバイスは好みの問題ですから勝敗の判定は避けますが、個人的にはキータッチ中のセンターポジションをずらさず使えるスティックポイントが心底好きです。出荷状態ではプレスセレクトが敏感すぎてすぐクリックしてしまうという不具合?がありましたが、先日アップデートされた新ドライバで改善して、プレスセレクトに関しても問題なく使えています。センターキーによるスクロールも以前つかっていたIBM ThinkPad s30と同じですからなじみ深いです。
マクドナルドでの使い勝手とは関係ないですが、初体験のSSDにはまだ違和感があります。数十年HDDとつきあってきて、知らず知らずのうちにHDDのアクセス有無を「コリコリ」「ゴリゴリ」というアクセス音で判断するようになっていたのだと気がつかされました。また、SSDだから振動を気にしなくていいんだということは頭ではわかっていても、まだ行動が伴なわないところもおもしろいです。大量のファイルコピー中や、休止状態へのハイバネーション中に、できるだけ本体に振動を加えないように気をつける癖は今後もずっと治らないかもしれません。
本体重量の軽さに関しては、言うまでもありません。。未だに慣れない軽さ、です。type Pはこんなに軽いのに本体の剛性感があるのがすばらしいと思います。特にリッド開閉ヒンジのスムーズ感、リッドを閉じたときのしっかり感などはmini1000を凌駕しています。
というわけで、結果発表!!
type Pの圧勝!ってことで、mini1000は晴れてお嫁に行くことになりそうです。mini1000の使用期間はたった2ヶ月でしたが、結構便利に使わせてもらったので、満足しています。同時に、type Pのすばらしさを再確認。ソニースタイルのワイド保証期間3年間は使っていける、かな?
type P vs mini1000