数週間前のことになりますが、自宅ファイルサーバ兼WWWサーバで動作させている、VMwareを、長年使ってきたVMware Workstation5から、VMware Server2に移行しました。
以前から、VMware上のゲストOSを、「動作させたまま」丸ごとバックアップをする方法を模索しておりましたが、Workstation5では無理という結論になりました。もちろん、一旦手動でゲストOS終了させればバックアップは可能なのですが、動作させたまま自動でバックアップをとるのは不可能です。(断言)
ゲストOSのまるごとバックアップを取る場合、ゲストOSをサスペンド→バックアップ→ゲストOSをレジューム、という流れが一般的です。この流れを深夜に自動で実行する場合は、バックアップソフトウェアが持つコマンド実行機能を使うのですが、Workstation5ではコマンドによるサスペンドはできても、レジュームがどうしてもできないのです。(手動でレジュームをクリックするしかない) VMware Server2であればコマンドによるサスペンド、レジュームが可能なのです。この辺の仕様の違いは、Workstation用途とServer用途で差別化しているものと思われます。
VMware Server2に投げるサスペンドのコマンドの例です。
"C:\Program Files\VMware\VMware VIX\vmrun.exe"
-T server -h https://192.168.x.x:xxxx/sdk -u xxxxxxxx -p xxxxxxxx
suspend "[RedHatLinux] Red Hat Linux.vmx" hard
レジュームコマンド
"C:\Program Files\VMware\VMware VIX\vmrun.exe"
-T server -h https://192.168.x.x:xxxx/sdk -u xxxxxxxx -p xxxxxxxx
start "[RedHatLinux] Red Hat Linux.vmx"
このコマンドをそれぞれバッチ(.bat)ファイルにして、バックアップソフトウェアTrueImageのバックアップ処理前後のコマンド実行に設定します。
VMware Server2は、Server1やWorkstationからインタフェースが大幅に変更されています。Workstationであれば、実行したいゲストOSの画面ウインドウ(コンソール)は、最初から最後まで開きっぱなしですが、Server2ではコントロール画面とコンソール画面が分かれており、すべてのコントロールはWeb画面上のみで行います。ゲストOSのコンソール(実行画面)が見たければ、別途コンソール表示ソフトウェアを起動して、ゲストOS画面を表示させます。逆に言えば、ゲストOS画面を見る必要が無ければ、コンソール画面を閉じておくことができます。
数週間、この構成で動作させていますが、深夜の自動バックアップ機能も含めて、トラブルはでておりません。
SIGMA DP1 Paris凱旋門