2003年9月、初代EOS Kiss Digitalを発売日に買った私は、Kiss=プラスチック感触である、ということを痛いほど思い知り、所有することの満足感や、撮影へのモチベーションは低下の一途をたどり、結局2週間でEOS-10Dに買い換えることになってしまいました。それ以来、Kissはプラスチック感触という固定観念のもと二度と買うことはないと思っていましたが、EOS-10D、EOS-1DMark2を経て約5年ぶりにKissに戻ってきました。
6月に海外旅行を計画しており、そこに持って行くカメラはどうしようかな、を考え始めたことが、再びデジタル一眼を買うきっかけです。今、メインで使っているSIGMA DP1だけだと心許ない。いや、良いカメラだと思うのですが、私の力不足もあって思い通りの写真を撮るにはまだまだバクチ的要素が残ってます。せっかく初めての国に行くのに出来るだけバクチは避けたい、それ以上に、信頼性に若干の不安もあって、それはつまり旅先で突然動かなくなってしまうという心配。初代Kiss Digitalを買ってすぐに行った北海道旅行でそんな目に遭ってますし。
デジタル一眼ボディは売却済みですが、唯一手元に残しておいたEF17-40mmF4Lを活用するには必然的にCanonになります。価格的には発売されたばかりのKissX2か、もしくは発売されてしばらく経過し価格もこなれ、さらにキャッシュバックキャンペーン中のEOS-40Dのどちらかになります。もちろん、EOS-5DやEOS-1DMark3もありますが。
実はEOS-1DMark2を売却直後、EOS-1DMark3の購入を考えていた時期もあったのですが、その当時ファームアップによる機能向上を望む声があちこちから聞こえており、躊躇していたら買わずじまい。最近公開されたMark3ファームアップで随分機能的にも安定してきたようですね。
KissX2か40Dか。実はそれほど悩みませんでした。量販店に行きKissX2と40Dの双方を触れてみて、ファインダーをのぞいてみて、シャッターを切ったら、次の瞬間にはKissX2に決まっていました。ポイントは以下の通り。
- KissX2の質感が大幅に向上しました。グリップ部も40Dと同じような滑り止めタイプになりました。
- 私は連射は一切使いません。EOS-1DMark2を所有しているときも使ったことはありませんでした。
- 40Dは見た目以上にズッシリとした重みを感じます。KissX2は見た目相応。(特別軽いと言うことは無い)
- KissX2からSDカードになった。資産が使えますし、SDカードの方が安い。逆にCFは手元に1枚もありません。
- シャッター音がKissX2の方が好み。エントリー機とは思えない、いい音がします。
- ファインダーをのぞいてみるとさすがに40Dの方が良い。
- 画素数は一切気にしていません。
私にとってKissX2の圧勝でした。
KissX2はAmazonで購入しましたが、実際に手元に届いて触ってみても、やっぱり出来の良さに関心しきりです。ボディーで7万円って本当?と思ってしまいます。SIGMA DP1より安く、GRD2やGX100とほぼ同じなんですから世の中、別な所に歪みが生じているのではないかと不安になりさえします。(GRD2やDP1が歪んでいるだけかもしれませんが)
GRD2を買ったときも、その出来の良さに関心し、改善点は一切無いな、と思いましたが、KissX2はそれと同じかそれ以上の出来の良さ。価格を考えるとGRD2以上ですね。最近、Nikonに遅れをとっているCanonの底力を見せつけられた感じです。そしておそらく次期型EOS-5Dで世間をアッと言わせてくれるのではないかと、このKissX2を見ていると感じますし、そんな勢いを今のCanonは持っていると思います。
EOS-1DMark2+EF500F4L IS
前がNikon追いかけるCanonと言う感じ?!