デュアルモニタで使っている我がiMacですが、普段、ほとんどサブのモニタ、いわゆるLCD2690WUXiの電源を入れることはありません。ほとんどiMacの24インチモニタで事足りています。ウインドウをいっぱい開いて、それを表示させたまま別なことをやりたいというときだけ、おもむろにLCD2690WUXiの電源をONにして、それが終わればすぐOFFという運用です。デュアルじゃなくてもいいかもと思うことも多々。逆に言えば、iMacの24インチは普通に使うには十分事足りています。もちろん、修理をして色ムラが最小限になったこともそれを後押ししていますが。
iMacを使い始めて実質1週間ちょっと。気になるのは、その発熱。電源ONしてから1時間もたつと、iMac上部は50℃ぐらいに上昇していますし、背面も所々相当発熱しています。もちろん、ファンが3つも内蔵されていて、さらにそのエアフローもしっかり考えられているからこそ、通常の室温(~35℃くらいまで?)で使う分には問題は発生しないはずですが、とはいえ心配になってしまうほどの発熱です。
排気口からは常にゆるい風が出てきていますので、普段から緩やかにファンが回っているようですが、CPUにガンガン負荷をかけて(たとえばiTunesのエンコード)も、ファンの回転があがる気配もありませんし、内部の温度、特にHDDの温度は大丈夫なんだろうか、ととりわけ心配になってしまいました。
そこで、Mac mini時代でも使った温度モニターソフトウェア「HardwareMonitor」で、各部の温度を調べてみると、HDDの温度はなんと55℃!!恐ろしい。
HDDの温度とその寿命の関係は、Seagateのテクニカルペーパでは温度によるディレーティングがあるといっているし、逆に温度とは無関係に故障するという記事があったりと、何が正しいかよくわからない状態ですが、私個人的には、経験上ある程度はHDD信頼性と温度に相関性があるのではないかと思っています。
何はともあれHDDの温度を下げたい。CPUとGPUは最悪ジャンクション温度(チップ温度で150℃位)を超えなければ壊れませんが(もちろん、寿命は短くなりますが)、HDDはそうはいきません。そういうときに便利なソフトウェアがあります。ファンの回転を上げるソフトウェア「smcFanControl」です。
smcFanControlを起動すると、3つのファンの「最低回転数」を設定するスライダが登場します。iMac(2007MID)ではDVDドライブが700rpm、CPU/GPUとHDDが1200rpmに設定されており、通常使う上ではこの回転数付近でファンが回り続けているようです。
試しにスライダをすべてMaxに設定すると、「ゴォー!」という轟音とともにファンが最高回転数で回り始め、みるみる各部の温度が下がっていきます。スライダをすべてMaxにすると、ファンの「最低回転数」がMaxになりますので、内部の温度が下がろうが上がろうが、常にファンは最高回転数で回り続けます。温度の面では有利ですが、このまま使い続けるには耐えられない轟音です。
ここで一つ疑問が。確かに温度が下がるのはうれしいのですが、ファンでたくさんの空気を送り込んでやるということは、ホコリも内部に送り込むことになります。簡単に内部にアクセスできないiMacにおいて、内部にたまるホコリは致命傷になりかねません。空気はiMacの底面(メモリスロットの横、スピーカ付近)から吸い込み、上部背面のスリットからはき出されますが、底面の吸い込み口にエアフィルタが設置されているかどうかは不明です。常にファンの回転を上げておくことは、それはそれで弊害がありそうです。
一番いいのは、保証期間が3年間に延びる「AppleCare Protection Plan」に申し込むことだったりして。
iMacの発熱