掲示板などで,Caplio GX100のAF精度が問題になっているようなので,私のCaplio GX100も室内で調べてみました。室内で約3m先の文字が書いてある紙に対してAFを作動させます。試すモードは,スポットAFとマクロ。焦点距離は24/28/35/50/72mm。AF後にMFに切り替えてMFする際に目安にする距離メータを参照します。
なお,掲示板の情報からすると,Caplio GX100のAFは,パッシブAFセンサーとCCDセンサーの2種類を切り替えて使っているようで,マクロモード時はCCDセンサを使ってゆっくり,しかし正確にAFしますが,それ以外のモードでは主にパッシブAFセンサーを使って一瞬でAFする仕様のようです。
結果、パッシブAFセンサーの誤差が非常に大きいことが判明。具体的に言うと,28/35/50mmでスポットAFだと,3mの被写体に対しすべて∞と判断します。マクロであればほぼ3mと判断します。実際シャッターを押してみても結果は明白で,スポットAFだと3m先の文字が読み取れないくらいぼけていますが,マクロモードであればきっちり読み取れるほどの違いです。試しにパッシブAFセンサーの窓を指でふさぐようにしてスポットAFさせると,AF時間は延びますがマクロモードと同程度のピントになります。マクロモード以外では,精度が出ていないパッシブAFセンサーを鵜呑みにしてしまっているようです。
なお,ワイド端24mmだと28/35/50mmほどひどくはありませんが,はやりスポットAFでは後ピンになります。(写真でみても広角が幸いして認識できず)。またテレ端の72mmでも後ピンになりますが,28/35/50mmほどはひどくないようです。
屋外ではまた違う結果になるかもしれませんが,少なくとも室内では上記のようなAFズレが発生します。解決策は簡単で,ズーム全域においてすべてマクロモードで撮影すれば,ピントは正確にきます。もちろんAFは劇遅ですけど。
掲示板を見ていると,今,RICOHに修理に出してもAF問題は解決しないようなので,しばらくは静観するつもりです。幸い(?)6月中旬までは仕事が忙しく,RICOHサポートとやりとりしている暇もありません。来週から3週間で韓国,UK,フランス,ドイツ,アメリカと飛び回ります。もちろんCaplio GX100を持って行きますが,撮影の時間はほとんどありません。
Caplio GX100のAF精度問題