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人生初のカスタムIEMオーダー!! カナルワークス CW-L52PSTS

#このブログエントリ執筆時は2018年5月末ですが、過去にさかのぼって執筆しております。
前回のブログエントリで、カナルワークス「CW-U12aEX」と「CW-U02」についてのレビュー記事、こちらこちらを書きました。
しかし、同じ時期に、同じメーカの、スペック違いの2つのイヤホンを買う、という、通常ありえない行動に出た理由についてはしっかりと説明していなかったと思いますので、まずはその理由から書きたいと思います。
1つ目の理由は、「カナルワークス」という純国産メーカに興味があったということ。これは前回のエントリにも書きました。
もう一つの理由は、カスタムIEMへの憧れ、です。
今まで、いろんなユニバーサルイヤホンを購入してきましたが、中にはどうしても装着感が気に入らず手放したイヤホンもありますので、イヤホンの善し悪しを決める、重要な要素の一つは「装着感」である、というのが私の中の理解です。そしてそれを根本的に解決するための方策のひとつが「カスタムIEM」だと考えました。
カナルワークスという会社は、2017年11月に初のユニバーサルイヤホンを発売するまでは、完全なカスタムIEMメーカとして成長してきた会社です。そんなカスタムIEM一色だったメーカが発売した、初のユニバーサルイヤホン2機種、ということで、人気も博していたし、私も気になって2機種とも購入してレビューさせていただきました。
その結果、残念ながら、「CW-U02」は1BAイヤホンの特色、良さを引き出せておらず、私にとってはいまいちなイヤホンでしたが、2BAイヤホンである「CW-U12aEX」は全域で解像度が良く、上から下までまんべんなく音が出ていて、私にとって非常にお気に入りのイヤホンである、というのは前回のブログエントリの通りで、その後の評価も変わっていません。
この「CW-U12aEX」というユニバーサルイヤホンの原型となったのが、「CW-L12aEX」というカスタムIEMイヤホンで、内部のドライバ構成はどちらも全く同じです。
つまり、ユニバーサルイヤホンである「CW-U12aEX」が良いと感じるのであれば、そのカスタムIEM版であるCW-L12aEXも同様に良い、と感じるだろうし、それに加えてカスタムIEMによる装着感向上によって、その良さがより引き出されるのではないか、と考えました。
一方、一般的なカスタムIEMの問題の一つに、しっかりと視聴ができない、ということがあります。
一般的なカスタムIEMは、イヤホン専門店などに出向いて、ユニバーサル化した視聴機で機種を選択してオーダーする、という流れです。
この場合、当然視聴は店頭でだけなので、そんなに長時間の視聴もできないですし、元々カスタムIEMだったものをユニバーサル化しているだけですので、そこまで装着感が追求されておらず、お世辞にも装着感が良いとは言いがたいものが多いのです。
ですので、自分の耳の形で完成したカスタムIEMを聴いた時に、視聴機とは異なった印象を持つ方も少なくないようです。通常は、フィット感が上がったことで良い方向の変化を感じる方が多いですが、中には「あれ?思ったのと違う」という感想を持つ方もいると思います。
つまり、カナルワークス「CW-U12aEX」を購入し、自分に合うイヤピースに付け替えて、長期間「視聴」することで、決して安い買い物ではないカスタムIEM「CW-L12aEX」を選択して良かった、正しかった、と思えるための土台を築きたい、と考えました。
そして、「CW-U12aEX」がお気に入りのイヤホンとなりましたので、近いうちにカナルワークスのオンラインショップから「CW-L12aEX」をオーダーしようと考えていました。
そんな中、たまたま出張帰りに寄ったビックカメラ池袋店に寄った時、カナルワークスのカスタムIEMをオーダーできることを知りました。
eイヤホンだけでなく、ビックカメラでもオーダーできるんだ、と多少驚きつつ、「まてよ、ビックカメラでオーダーすれば、定価にポイント還元が付く分、お得かも」と気がついて、ショーウインドの中をのぞいていたのですが、
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私がオーダーしようと思っていた「CW-L12aEX」の視聴機は無かったのですが、価格がカナルワークスのオンラインショップとは異なる機種があることに気がつきました。
一番大きく異なっているのが、CW-L52PSTSで、オンラインショップでは税込184,680円なのですが、ビックカメラでは税込165,024円で、約2万円も違います。
さらにビックカメラでは10%分の16500円がポイントで還元されます。
他の機種は、オンラインショップと大体同じか、中にはオンラインショップよりも高い値札のものもあり、どうもビックカメラ独自の値付けをしているようです。
オンラインショップで税込95040円のCW-L12aEXと比べると大幅な予算オーバーですが、ポイント込みで35000円もお得になるCW-L52PSTSが欲しい、と急に考え始めてしまいました。
まずは、この値札に間違いがないのかをビックカメラの店員さんを呼んで確認してもらったところ、やはり間違いがある、ということで本当はオンラインショップ定価の184,680円でした、とのこと。この場には値札の無い「CW-L12aEX」もオーダー可能ですが、価格はやはりオンラインショップと同じだそうです。
やっぱり定価か、ただポイント還元分だけビックカメラでオーダーする方が得かな、と、いうことで、CW-L12aEXを今、オーダーしてしまおうか、と考えた瞬間、店員さんから「値札に間違いがあったのはこちらのミスですので、この値札の価格で承りますよ」と。その瞬間、頭のネジが飛びました。。。
頭のネジは飛びましたが、せっかくユニバーサルCW-U12aEXを購入するまでして、CW-L12aEXをオーダーするという決断をしていたのに、少しお得、というだけでその判断を曲げて良いのか?という理性も働いており、その場でCW-L52PSTS視聴機と、私が持参したCW-U12aEXを30分ほど視聴させていただきました。
2ドライバのCW-U12aEXと、方や6ドライバのCW-L52PSTSを比較すれば、そりゃ6BAのCW-L52PSTSが良いと思うのは当たり前です。
CW-L52PSTSは視聴機でフィット感がスゴく悪かったのですが、手でジャストポジションを固定しながら視聴すると、とてつもない解像度と、CW-U12aEXよりも中域がしっかりでており、さらにフラットでモニターライクなサウンドでした。
低域が多少弱いかな、とも思いましたが、それはPSTSというシステムで、外付けの抵抗を交換することで低域の強弱をカスタマイズできるのです。
http://www.canalworks.jp/2017/11/09/psts%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86/
このPSTSに惚れました。なにより、抵抗がむき出しになっているところは、エンジニア魂に火を付けます。
ということで、オーダーしてしまいました。耳型(インプレッション)も、同じビックカメラの建物の別フロアー補聴器コーナーに専門家がいるそうで、その場で取っていただきました。
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初のインプレッション採取。出張帰りなのでスーツ、ネクタイ、です
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オーダーフォーム
実はこのオーダーフォームを作成する際に、オーダーフォームが相当古かったらしく作り直したりして、なんだかんだで3時間ぐらいかかってしまったので、インプレッション採取代金5000円をおまけしてくれました。
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カナルワークスのシミュレーションによる完成予想図。
このデザインは前から決めてました。シースルーのシンプルなデザインですが、左右でロゴを変えて左右識別のしやすさを考慮してあります。
ということで、最終的に支払った金額は173,620円で、これにポイント還元なので、相当安く購入することができました。
これからは納品連絡を待つ日々が始まります。楽しみ!!

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