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COWON PLENUE 2ゲット

こちらこちらで、「GRANBEAT DP-CMX1よりも音が良く、Mojo並の音質のDAPを探している」ということをブログエントリしてきましたが、結論から言うと、韓国COWONPLENUE 2(プレニュー、と読みます)を購入しました。
自分が聞き慣れている、自分にとってのリファレンス曲、数曲が入ったMicro SDカードを持参し、ヨドバシカメラ店頭などで視聴可能なDAPをすべて視聴して出した結論です。
GRANBEAT DP-CMX1と同じ価格帯(Under 8万円)で、例えばAstell&Kern AK70MK2(7万)とか、SONY ZX300(6万)とか、PLENUE M2(8万)とかPLENUE R(6万)とかは、多少の個性の違いはあれど、GRANBEAT DP-CMX1よりも明らかに音が良いと思うDAPはありませんでした。
逆に言えることは、GRANBEATはスマホ機能が入っているにもかかわらず、他の同価格帯DAPから音質で見劣ることなく、同等程度の音質をキープしていることがわかりました。つまり、GRANBEATは同価格帯のDAPにスマホ機能まで搭載されているとてもコスパの高いDAP(スマホ)である、ということが言えると思います。(スマホだからといって、他のDAPに負けてない)
GRANBEATからUnder8万円のDAPに買い換える意味はない、という結論になりました。
次にフォーカスをあてたのが、私が踏み入ったことのない領域「Over 10万円DAP」です。初めてこのクラスの高級DAPを視聴してみましたが、Under 8万円クラスのDAPとは音質がガラッと変わったので、正直ビックリしました。
IRIVER Astell&Kern KANN(10万円)、SONY NW-WM1A(11万円)、Questyle QP2R(16万円)などは、ほんの少し聴いただけで、Under 8万円DAPよりも音質が良いことを認識できました。
そんな中でも、目からうろこが落ちたのが、COWONのPLENUE 2(14万円)です。
上記4台の中で一番、音が透き通っていました。特にピアノやストリングスの鳴り方がきれいで、ピアノの余韻(倍音成分というのかな?)の延びも一番感じられました。
KANNとQP2RはSHURE SE846で聴くと、うるさいヨドバシカメラ店頭でもバックグラウンドノイズが聞こえましたが、他の機種は認識できませんでした。
操作性については、QP2Rは全く問題外、KANNとWM1Aはまぁ悪くはないのですが、PLENUE 2のサクサク動作が頭一つ抜き出ていました。また、GRANBEATを使ってきたこともありメカニカルボリュームは外せないかな、と。
少し聴くだけで認識できた、うっとりする音の良さと、メカニカルボリュームが付いている、という2点でPLENUE 2が当確です。
数ヶ月前まで、COWONというメーカがある、ということすら知らなかったし、まさか自分が14万円のDAPを買うだなんて、夢にも思っていませんでした。
買うのであればPLENUE 2だな、と決めてから、改めてスペックを調べてみると、さらにPLENUE 2への思いが強くなりました。
その理由は、PLENUE 2に搭載されているDACチップです。
PLENUE 2には旭化成エレクトロニクス(AKM)AK4497EQという最新・最新鋭DACチップが搭載されており、このチップは今までは据え置き機のみに採用されていたもので、ポータブルDAPに搭載されたのはPLENUE 2が初とのこと。(この後、IRIVERのA&ultima SP1000にデュアルで搭載されています。こちらのDAPは定価40万ですが…)
AK4497EQとはどんなチップなのか、調べてみて驚きました。
AK4497EQ
一番右の数値がチップ1個あたりの価格なのですが、なんと6,337円!
大量ロットで買えばもう少し安くなるとは言え、ありえない位高いICです。
ちなみに、KANNなどに搭載されているDACチップ AK4490はというと、
AK4490EQ
602円なので、なんと約10倍の価格差があるICがPLENUE 2には搭載されているのです。
COWONがDACチップ 1個を6000円で仕入れているとは思いませんが、それでも、PLENUE 2って良心価格ではないか、と思えるほどの高級ICのおごりっぷりです。
DACチップが高級だから音質が良くなる、とは一概には言えませんが、音の善し悪しを左右する要素の一つであることにはかわりません。もちろんアンプ回路などを含め、トータルで判断すべきですが、今回はこのこと(超高価なDACチップが搭載されていること)を知る前にPLENUE 2の音の良さを判断していたので、PLENUE 2購入を決心する最後の一押し、となりました。
ということで、開封していきます。
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高級DAPということで、箱や梱包は無駄に高級感があります。
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買うと5000円以上はしそうな、レザーケースが付属しています。
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液晶保護フィルムはついていないので、ミヤビックスのを購入しました。ちなみにPLENUE 2用のガラスフィルムはどこを探しても売っていませんでした。
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レザーケースに入れてしまうと半減なのですが、外装デザインも相当カッコいいと思います。
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音も良いし、カッコいいしで、ほぼ完璧なのですが、一つだけ残念なのは、メカニカルボリュームのつまみが、あまりスムースではありません。トルク感、クリック感までもしっかり作り込んでいるGRANBEATのつまみと比較すると、あまりに残念な出来です。
私のPLENUE 2は左右のつまみで若干トルクが異なっています。クリック感は悪くないのですがね。。
とはいえ、本体をポケットに入れたまま手探りでボリューム調整ができるメカニカルボリュームというのは、私にとってDAPに無くてはならない機能のひとつだと思っています。
PLENUE 2の音質については、別のエントリで書きたいと思います。

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