電池式のクオーツの腕時計を購入した場合、初回の電池寿命は、「モニター電池」という名目で所定の年数は持たないことがほとんどです。
モニター電池とは何か。中古の電池?それとも、わざと容量が少ない安価な電池?
世の中の腕時計ではそういう電池を採用していることもあるかもしれませんが、GSクオーツに関しては時計そのものの品質、信頼性を確保しなければいけないので、それを落としかねない変な電池は使っていない、と思います。そう信じたいです。
ただし、GSクオーツといえども、出荷の時点で入れた電池の寿命は、出荷の段階からカウントダウンされるわけですから、出荷され、店頭に並び、ユーザーの手に渡った段階で、そこまで経過した時間の分だけ、電池寿命は目減りしてしまう、というわけです。
この電池寿命の目減り分が、1ヶ月の場合もあれば、最悪、1年とか2年という場合もあるでしょうから、それを「モニター電池」ということにして、初回の電池寿命については保証しない、ということにしているのでしょう。
電池寿命の目減り分はどのくらいなのか?それはイコール、出荷時期はいつぐらいか、ということになります。グランドセイコーの場合、シリアル番号からおおよその出荷時期がわかる場合がありますが、わかるのは年単位で、月単位まではわかりません。
しかし、思わぬところに出荷時期が記載されていることを知りました。先日購入したグランドセイコー GSクオーツ SBGT037 ですが、裏蓋の青い保護シールに注目してください。
「BATT 13-10」と白い文字で書かれています。つまり、初回電池は2013年10月に入れた、ということが推測できます。私がこの時計を買ったのが2014年3月ですから、約5ヶ月分、初回電池寿命は目減りした状態で手に入れた、ということになります。(以外と長期在庫品だな、、さすが不人気モデル、、)
GSクオーツの電池寿命はカタログスペックで約3年ということなので、少なくともあと2年半ぐらいは初回電池が持つ、ということになりそうです。
今後、GSクオーツを購入する際には裏蓋の青いシールに注目してみると良いかもしれません。1年以上経過していたら買わない、とか、青いシールにBATT刻印がない場合は、もしかしたら後から張り替えられた可能性があるかもしれませんよ?
すべてが私の推測ですので、あくまでフィクション、ということで。
グランドセイコー GSクオーツの初回電池寿命の目安