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HyperJuice2をWindows PCで使ってみた

価格は高いですが、それなりの満足感と安心感があるHyperJuice2ですが、Macにしか対応していないため当然ながらMacユーザーにしか売れず、販売台数が伸びず、結果価格も高いまま、という負のループに陥っているような気がします。
膨大なメーカとモデルが流通しているWindows PCに対応するには、多くのDCプラグを用意したり、さまざまな電圧に対応しなければいけなかったり、と、いろいろ大変であることはよくわかるのですがね。
ところで、HyperJuice2の出力電圧はいくつなのか?カタログ上では「14.4V-18.5V」と曖昧な書き方をしています。負荷によって電圧が変動するのか?もしそうだとしても、何のため?
分からないことは調べてみろってことで、HyperJuice2の出力電圧をテスターで調べてみました。
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電源OFF時は、当然ですが出力電圧はほぼ0V。
なお、TL160Kは本体にDCジャックをさすと自動的に電源がONになりましたが、HyperJuice2は正面パネルのボタンを3秒長押しをしない限り電源はONになりません。
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電源をONにすると、無負荷の開放電圧(なにも負荷を接続しない状態)が19.0V。定格の18.5Vよりも少し高めです。なお、このまま開放状態にしておくと、1分後に自動的に電源OFFになります。消費電流がほぼ0になってから1分タイマーで電源OFFするようです。
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MacBook Proに給電を開始すると、負荷が増えたぶんだけ電圧降下し18.8V。MacBook Proの負荷によって、0.2~0.3V程度の変動がありますが、比較的安定しています。
MacBook Proに給電している間は、カタログに記載してある「14.4V-18.5V」というスペックのうち、低い方の14.4Vという数値にはならない感じ。もしかして、MacBook Airを接続すると電圧が下がるとか?そこで、MacBook Airに接続してみました。
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MacBook Airに給電すると、消費電流がMacBook Proより低いため、開放電圧と同じ19.0Vが出力されています。MacBook Air付属の45W ACアダプタの定格電圧は16V程度なので、MacBook Airにとっては少し高めの電圧が印可されていることになりますが、特に問題は発生していないようです。
これらの結果から、
HyperJuice2の出力電圧は、無負荷時19.0V、負荷時で少し下がって18.5V程度ということがわかりました。カタログ記載の14.4Vという出力電圧の真意は分からずじまい。
この結果を元に、手持ちのWindows PC(HP製)の定格電圧が18.5Vなので、HyperJuice2が使えるのでは無いかと思い、DC変換ケーブルを用意しHyperJuice2と接続してみました。
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思惑通り、HP製PCへの給電も可能でした。電圧はMacBook Proより低めの18.4V。
TL160Kを購入した際、HP製PC用のDC変換ケーブルも作成していたのですが、いざTL160Kに接続すると、TL160Kの供給電流が追いつかずすぐに止まってしまっていました。HP PCからバッテリを外せば使用できたので、PCバッテリへの充電電流が非常に高いのが原因だったと思います。
HyperJuice2ではHP PCバッテリを接続したままでも止まることなく連続使用が可能ですが、出力電流が相当高いのか、出力電圧は18.4Vと、MacBook Proよりも低くなります。
ということで、Macにしか対応していないHyperJuice2ですが、電圧が合って、さらに変換用DCケーブルが用意できれば使えると言うことがわかりました。
当然のことですが、HyperJuice2のMac以外への給電は完全なサポート外ですので自己責任でお願いします。PCが壊れても誰も責任を取ってくれません。

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