先日、MacBook Air 上で動作する仮想環境 VMware Fusion 5 で動作する Windows7 から購入した Windows8 アップグレード版をクリーンインストールしてみました。分かり易いように、まだ Mac になにも仮想マシンがインストールされていないまっさらな、 VMware Fusion 5 がインストールされた直後の状態から順を追って説明します。
1. まず最初に、MacBook Air のデスクトップなどに、Windows7 と Windows8 の ISOイメージを用意しておきます。ISOイメージの作成方法は こちら を参照。私が用意したのは、Windows7 Home Premium のアップグレード版のISOファイルと、Windows8 アップグレード版のISOファイルです。
2. VMware Fusion 5 を起動して、新規仮想マシンを作成します。「ディスクを使用せずに続行」をクリックします。
3. さきほど Mac のデスクトップ上に置いた Windows7 の ISOファイルを指定します。
4. オペレーティングシステムとバージョンは、ISOファイルによって、自動的に選択されます。
5. 今回インストールする Windows7 は Windows8 の単なる踏み台でしかありませんので、簡易インストールなどは使用しません。
6. 設定のカスタマイズをクリックして、仮想マシンのファイル名を指定します。
7. 設定カスタマイズで、ハードディスク(SCSI) の項目の「2GBファイルに分割」のチェックマークを外します。このチェックマークが付いたままだと、仮想マシンの実ファイルが2GB毎に分割されてしまうので、煩雑になります。(気分的な問題ですが)
8. 仮想マシンをスタートすると、Windows7 インストールが開始します。
9. Windows7 は「新規インストール(カスタム)」を選択してください。
10. デフォルトで 60GB が割り当てされています。何もせずに「次へ」をクリックします。
11. Windows7 のインストールが開始します。
12. 比較的非力な MacBook Air といえども、インストール自体は10分程度で完了します。Windows7 は踏み台なので、プロダクトキーは入力しません。なお、Windows8 アップグレード版の不正インストールを促すものではありません。あくまで Windows7 の正規ユーザーを対象としている点をご了承ください。
13. コンピュータ名、ユーザー名などは適当に設定して、Windows7 のインストール完了です。OSのインストールが10分そこそこで出来てしまうなんて、昔では考えられないことですね。感心もそこそこに、踏み台の Windows7 はシャットダウンします。
14. VMware Fusion 5 の仮想マシンの設定に戻り、CD/DVD(IDE) で、最初にデスクトップに置いた Windows8 のISOファイルを指定します。
15. 仮想マシンの設定で起動ディスクを CD/DVD にします。
16. 仮想マシンの設定で、一般の項目の中のオペレーティングシステムを、Windows7 x64から、Windows8 x64 に変更します。
17. 仮想マシンをスタートすると、すぐに CD/DVD 起動のコメントが表示されるので、5秒以内に何かキーを押すと、先ほど指定した Windows8 のISOファイルから DVDブートします。
18. Windows7 と違って、Windows8 は最初にプロダクトキーの入力を促されます。入力しないとインストールできないかどうかは試していません。先日購入した際にゲットしたプロダクトキーを入力します。
19. Windows のみをインストールする(詳細設定) を選択します。
20. 先ほどインストールした Windows7 のパーティション (59.9GB の方) を指定して、「ドライブオプション」をクリックします。
21. 「フォーマット」をクリックします。要は、この時にフォーマットするパーティションにインストール済みのOSをチェックして、この Windows8 のインストールがアップグレードなのか、新規インストールかを判別しています。この方法は、Windows7 から変わっていません。
22. さっきインストールした Windows7 が消えちゃうよ?と聞かれますが、OKをクリック。
23. Windows7 が消えて、まっさらの59.9GBパーティションになりました。
24. このパーティションに Windows8 をインストールします。
25. 途中はしょりますが、例によってコンピュータ名やユーザー名を設定すると、10分ほどで Windows8 インストール完了。
26. ライセンス認証もご覧の通り、問題無く通っております。
いかがでしょうか?
知っている人にとっては常識だとは思いますが、このアップグレード版のクリーンインストール方法を覚えておくと非常に便利です。OSを2回インストールすることになりますが、それ自体、時間のかかる作業ではなくなりましたので、特に問題もないでしょう。
MacBook Air の仮想マシン上で動かす Windows8 への所感などは次のエントリにでも書こうと思います。
一言で言えば「Bootcamp の必要なし」です。
VMware Fusion 5にWindows8をクリーンインストールしてみた