MacBook Pro Retinaモデルのパネルは2880x1800ピクセルですが、デスクトップの広さを2880x1800に設定できるわけでなく、2880x1800ドットをスケーリング(圧縮)して高ppi化にした上、見た目上の解像度を設定する仕組みになっています。デスクトップの広さとしての解像度は1920x1200が最大となります。
MacBook Pro Retinaモデルで、もしスケーリング無しの解像度を2880x1800に設定できたら一体どんな表示になるのか?については、MacBook Pro Retinaモデルユーザー全員が興味を持っていたところですが、早速それを実現するためのツールがリリースされました。いつかは出てくるだろうとは思っていましたが、まさかこんなに早く登場するとは。
そのツールの名前は、Change ResolutionとSetRes。
SetResをダブルクリックすると、突然2880x1800モードに切り替わります。Change Resolutionの方は標準以外の任意の縦横解像度に設定出来ますが、設定できる解像度はある程度縛りがあるようで、その縛りを逸脱すると、スケーリングによって本来滑らかなフォントがガタガタになったりしますので、ちょっと使いづらいです。Macシステム環境設定で設定できる1920x1200とSetResで設定することのできる最高解像度2880x1800の間でちょうど良い解像度設定が見つけられればいいのですが、私はまだ見つけられていません。
では驚愕の解像度2880x1800とは一体どのくらい広いのか、比較してみましょう。
まず、システム環境設定から設定できる最高解像度1920x1200表示がこちら。
次に、このウインドウサイズのまま、SetResを使って2880x1800に設定してみます。
どうです?1920x1200のウインドウ表示が子供だましに思えてくるようなこの広さ!
解像度2880x1800のまま、Lightroomのウインドウを最大化してみます。
夢のような作業領域の広さです。この広さでも昨今の2000万画素オーバーのデジカメ写真を等倍で表示するには縦横が少し足りませんが、等倍表示しても縦横のスクロール量が少しですむので非常に便利です。
ただ、見ていただいたらわかるように2880x1800表示でおいしいのは写真表示だけ。露出調整のスライダなどは細かすぎて微調整出来ませんし、そもそも文字や数字がまるで米粒のようで、モニタに顔を近づけないと見えません。
SetRegにて2880x1800を設定した瞬間はあまりの作業領域の広さに感動しますが、15インチの2880x1800ドットバイドット表示は実用性はないということがわかりました。システム環境設定で設定できる1920x1200表示が関の山ですし、そう判断したAppleは正しいと思います。
今後AdobeのPhotoshopなどは、正式にRetina対応すると写真表示エリアのみ2880x1800ドットバイドットの表示になるそうなので大いに期待できます。Photoshopだけでなく是非LightroomにもRetina正式対応して欲しいですね。
MacBook Pro Retinaモデルを最高解像度2880x1800で表示してみた