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MacBook Pro Retinaモデルの描画レスポンスに難あり?!

やっとのことでゲットしたMacBook Pro Retinaディスプレイモデル。Retinaディスプレイの画面は、確かに見とれてしまうくらい美しいのですが、それに慣れてきた頃、あることが気になり始めました。
描画レスポンスが悪い…悪いぞ…!
今まで使ってきた旧MacBook Air 13インチと比較して明らかに描画レスポンスが悪く、スクロールで引っかかりを感じます。
例えばSafariで、長めのWebサイトの画面をトラックパッドの2本指で上から下まで一気にスクロールする場合、MacBook Airであれば2本指を動かした勢いのまま流れるように1回の操作で画面下まで到達しますが、MacBook Pro Retinaでは2本指の勢いについてこれずにもたつき、スクロール途中はガクガクし、1回の操作で下まで到達できずに2,3回の2本指操作が必要なのです。画像や動画で表現できないのが歯がゆいのですが。
この描画レスポンスの悪さは、時間で表せば0.1秒とか言うレベルの違いなんでしょうけど、一度気になり出すと気持ち悪くて仕方がない。実害はありませんがとにかく気持ち悪い。ずっとiPhoneを使ってきた人が、始めてAndroid端末を触ったときに感じるあの気持ち悪さです。(Androidユーザーの人すみません、私もれっきとしたAndroidユーザーですのであしからず)
改善策はないのかと悪戦苦闘していると、MacBook Pro Retina君が涼しい顔をしながら「アップデートがあるけどどーする?」と聞いてきました。出たばかりなのに、あるわあるわ…。
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アップデートの中にはトラックパッドのレスポンス改善に関する内容も含まれているようです。
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早速ダウンロード。出たばかり、買って早々なのに1.4GBをダウンロードさせるとはMacらしい。と同時に、「初物Macは気をつけろ」という格言が頭をよぎります。過去、初物Macで何度も痛い目にあっていますから、もしや今回も…?
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すべてのアップデートが完了したと思いきや、一番最後にトラックパッドのアップデート。
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1.4GBという巨大なアップデートが完了し、これでレスポンスも改善するかも、と期待しましたが、結果は多少改善はしましたがやはり気持ち悪さは残っています。隣のMacBook Airと比べてみるとそのレスポンスにまだまだ及んでいません。
ふと、システム環境設定の解像度設定画面を見ると、驚きの文言が!
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「サイズ調整した解像度を使用するとパフォーマンスに影響する場合があります」
自分の記憶では、こんな文言、さっき実施した巨大アップデート前にはなかったはず。アップデートでこんな表示をしてしまうってことはつまり、Appleはパフォーマンスの改善はあきらめた、ということでしょうか?
確かに、解像度の設定を「Retinaディスプレイに最適」(解像度は1440x900)にするとそれなりにサクサク動作しますが、サイズ調整をして「スペースを拡大」(解像度1680x1050もしくは1920x1200)にすると比較的モタツキを感じるようになります。現時点、解像度に関しては使い分けが必要、ということになります。
あれから数日、MacBook Pro Retinaモデルばかりを使っていると、多少のレスポンスの悪さにも慣れてきました。非Retinaモデルと並べて使うようなことがなければ大きな問題はないかもしれないと思い始めています。
また、せっかくのRetinaモデルだからスペースはできるだけ広く、解像度を最大1920x1200で使いたい、と思う反面、やはり15インチで1920x1200というのはなかなかの文字の小ささで、使い続けるには厳しいということもわかってきました。個人的には標準スペースの1440x900か一つ上の1680x1050が最適だと思いますし、描画レスポンス的にもその方が良いようです。
Retinaディスプレイというだけあって解像度ばかりに目が行きがちですが、実はMacBook初のIPS液晶であるということを忘れてはいけません。MacBook Pro Retinaをしばらく使ったあとMacBook Airを使うと、解像度の低さよりもまず色の淡さに落胆するのです。まず目に飛び込んでくるのは解像度ではなく色なんだ、ということを再認識させてくれます。MacBook Pro Retinaモデルは非常に色再現性が高く、やっと真面目に写真を扱うことのできるMacBookが登場したんだということをうれしく感じます。
今週末にはi1 Display Proによるキャリブレーション結果を報告できると思いますのでご期待ください。

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