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Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA 試し撮り & Distagonと勝負

NEX-7に、棚ぼたで手に入れたSonnar T* E 24mm F1.8 ZA SEL24F18Z を装着して、さっそく近所の森に試し撮りに行ってきました。AマウントDistagon SAL24F20Zと同じ写真で比較してみます。
まず、DistagonですがNEX-7 + LA-EA2の組み合わせでAF微調整を試みたのですが、焦点距離や絞りでピントが前後するのか、これだ!と納得できる設定を見つけられないまま、結局AF微調整は諦めて、ほとんどMFによる撮影です。
逆にSonnarはすべてAF。ヘタにMFするよりAFに頼った方が思った通りのピントが来ます。SonnarはコントラストAFですから、位相差AFのDistagonとは直接比較はできませんが、ぶっちゃけ「雲泥の差」のAF精度です。AFだけで比べてしまうと、NEX-7とDistagonの組み合わせは「無い!」と断言できます。
以下、画像はすべてNEX-7内JPGそのままです。
DSC00195_LR.jpg
NEX-7 Sonnar F2.5 1/2500 ISO100
DSC00198_LR.jpg
NEX-7 Distagon F2.2 1/2500 ISO100
F値が違うので比較することに意味は無いのかもしれませんが、ピントの芯の強さがSonnarとDistagonで違うのです。暇がありましたら、是非Flickrの等倍画像で比較してみてください。
DSC00236_LR.jpg
NEX-7 Sonnar F2.8 1/3200 ISO100
DSC00238_LR.jpg
NEX-7 Distagon F2.5 1/3200 ISO100
とにかくDistagonはピントに苦労させられてます。またまたF値が違いますが、ほぼ同じだと思った場合でも、Distagonの方が明らかにピントが薄い。そしてジャスピンから少しでもはずれると、妙なモヤモヤ感がでます。Sonnarの方はピントに力強さがあり、モヤモヤ感も少ない。花びらや葉っぱの質感もSonnarの方が明らかに上のように感じます。
DSC00231_LR.jpg
NEX-7 Sonnar F2.0 1/1600 ISO100
DSC00225_LR.jpg
NEX-7 Distagon F2.2 1/800 ISO100
こちらのF値はそれぞれ1/3段(1クリック)だけ絞った写真です。低い位置のアングルなので、MFしなきゃいけないDistagonではいくらチルト液晶のNEX-7とはいえ、当てずっぽうで撮ってみてはピントを確認するという作業の繰り返しになります。SonnarはAFで一発OK。この違いは大きいです。
そして、Sonnarの恐るべき解像感。綿の毛1本1本の質感の違いまではっきり分かります。これを見たときはしびれました。
DSC00233_LR.jpg
NEX-7 Sonnar F4.0 1/800 ISO100
開放付近から解像するSonnarは、F4.0まで絞るともうカリカリ。四隅ギリギリの部分でほんの少し流れが発生していますが、もう一段絞ればそれもなくなります。
DSC00232_LR.jpg
NEX-7 Sonnar F4.0 1/800 ISO100
この解像感はSIGMA DPシリーズが出す画に近いかもしれません。ただSIGMA DPと大きく違うのは、これがカメラ内JPGそのままの画像ということ。NEX-7素性の良さとSonnarとのバランスの良さでポテンシャルはDPシリーズを軽く超えるでしょう。
Sonnarのあまりの出来の良さに惚れ惚れすると共に、Sonnarより数万円高いDistagonの立場がないことにショック。Distagonの実力はこんなんじゃないはず、きっとNEX-7とマウントアダプタのバランスが悪いだけなんだ、やっぱりAマウントのレンズはAマウントのカメラで試さないとわからないはず、と思った私はある奇行に出たのです。

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