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Mid2011 Mac miniでTurboBoostとQuichSyncVideoを検証してみた

Mid2011 Mac miniに搭載されているCorei7-2635QMには、必要に応じてCPUクロックを速くするTurbo Boost Technologyや、動画のハードウェアエンコードを可能にするQuick Sync Videoが搭載されていますが、Mac OS X Lion上では、これら機能が動作しているのかどうかが判断できません。
そこで、BootCampでインストールしたWindows7上でこれらの機能がきちんと動作しているのかどうかを調べてみました。
まず、Turbo Boost Technology。
インテルからターボブーストテクノロジーモニターという、CPUの周波数の上昇など、プロセッサーの動作周波数が変化する様子を表示するWindowsアプリケーションが提供されているので、これをインストールします。
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少し重たい処理を実行すると、定格の2.0GHzから一気に2.5GHz~2.7GHzにクロックが上がる様子がわかります。頻度は高くありませんが、このように最高の2.9GHzに達することもあります。
このモニターを見ていると、Flashなどが埋め込まれた少し重たいWEBサイトをブラウジングしているときには、常に2.4GHz前後で動作していることがわかります。
Sandy Bridgeのターボブーストテクノロジー2.0は高負荷時のクロックアップの頻度が相当上がっているように思います。
次に、Quick Sync Video。
Quick Sync Videoによる動画のハードウェアエンコードが使えるかどうかを知るためには、Quick Sync Videoに対応したエンコードソフトが必要です。今回はTMPGEnc Video Mastering Works 5を使いました。
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映像エンコーダで、「Intel Media SDK Hardware」が選択できているので、Quick Sync Videoが有効であることがわかります。
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試しに実時間30分の地デジtsファイルをMPEG-4 AVCでエンコードしてみました。
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実時間30分のtsファイルが、実時間以下の23分でエンコード完了。確実にQuick Sync Videoが効いていることがわかりました。
ちなみに、Core i5-2400sのWindowsデスクトップPCでも同等のエンコード時間ですので、Quick Sync Videoによるハードウェアエンコード時間は、CPUのクロック数やコア数、スレッド数にはあまり関係ないと思われます。

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