昨年10月に発売開始されて以来、起動・終了ともに劇っ速!と評判の11インチ MacBook Airですが、私のMacBook Airの起動・終了が妙に遅くなってしまいました。
終了に30秒、起動に至っては1分30秒ほどかかります。どちらもギアアイコン※が回転している時間が妙に長いです。
いったん起動してしまえばその他の動作が遅いということは無く、スリープやスリープ解除の速度も以前と変わらないため、起動と終了の時間さえ我慢すれば大きな問題はないのですが、従来の終了3秒、起動15秒のキビキビAirちゃんに戻したいと思い、いろいろ調べてみました。
※起動中のAppleマークの下で回っているアイコンを「ギア」と言うって知っていましたか?参照元→http://support.apple.com/kb/TS2570?viewlocale=ja_JP
まず、どのタイミングで起動終了が遅くなったかを思い返してみると、ほとんどアプリなどをインストールしない私のAirちゃんですから、すぐに察しが付きました。
Try WiMAXレンタルで借りた「UD01SS」のドライバが怪しい。
試しにUD01SSのドライバをアンインストールしてみましたが、起動終了の時間に変化はありませんでした。
少し調べてみると、MacにWiMAXドライバをインストールしたら、起動終了が遅くなったという症状で困っている方が他にも。
価格.com - 『起動とシャットダウンの遅さについて』 APPLE MacBook Air 1400/11.6 MC505J/A のクチコミ掲示板
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000161348/SortID=12583274/
明確な解決策はなく、わかったのはOSの再インストールで改善するということぐらいです。自分で原因を突き止めるしかありません。
WiMAXドライバインストール前後での起動時のsystem.logを比較します。WiMAXドライバインストール後のsystem.logは明らかにおかしい。
至る所に
Mar 17 17:05:09 localhost com.apple.kextd[10]: Can't create kext cache under / - owner not root.
のワーニングメッセージが。ドライバインストール前ではこのワーニングは皆無です。このワーニングはルートディレクトリのオーナがrootでは無いよ、というものなので、
sudo chown root:admin /
を実行して、ルートディレクトリのオーナをrootに変更します。
再起動してみると、明らかに速くなった!終了3秒、起動30秒。でもまだ起動がちょっと遅い。
さらにsystem.logを調べてみると、
Mar 17 17:16:10 gen-no-MacBook-Air awacsd[68]: Connecting AWACS client: typeg hello.connectivity.me.com
Mar 17 17:16:23 gen-no-MacBook-Air /System/Library/CoreServices/loginwindow.app/Contents/MacOS/loginwindow[40]: Login Window Application Started
Login Windows Application というものが起動するのに13秒を要していることがわかります。この原因はよくわかりませんが、「OnyX」というアプリケーションでシステムキャッシュを削除してみました。
結果、元の起動終了のスピードに戻りました!改めて、11インチMacBook Airの起動時間の短さは神!!
試しに、再度UD01SS WiMAXドライバをインストールしてみたら、またもや起動終了が遅くなりました。これでUD01SS WiMAXドライバが原因ということが確実となりました。ドライバをアンインストールして、上記手順を繰り返すと元に戻りました。
結論:
Mac用のUD01SS WiMAXドライバは変。っていうか、糞!
注意:
Macの起動終了が遅くなる原因は他にもいろいろあると思いますので、やみくもに上記手順を実行せずにきちんとログファイルを調べて原因を明確にしてください。