最近の私のテーマは、「なぜSIGMA DP1で撮った写真は、見ていて気持ちいいか?」です。それを探るべく、ニュージーランド旅行で撮ってきた写真で比較してみました。ニュージーランド旅行では、同じ場所でDP1とDMC-G1の両方で撮影した写真は数えるほどしかないのですが、その中の2組を見てみます。
DP1、DMC-G1どちらの写真も、RAW撮影。Lightroomにて背景の薄黄色の壁の色が、双方出来るだけ同じになるように色温度を調整。露出やコントラストはいじっていません(±0)。もちろん、彩度なども±0です。比較のポイントは、ピクセル等倍で比べないこと、FlickrのMediumサイズで比較しようと思います。
DP1 | DMC-G1 |
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床やピアノカバーを見ると、意外にもDP1の方が彩度が高いです。DMC-G1はPanasonicらしからぬフラットな色合いなので好感を持てますが、見栄えを良くしようとおもったら彩度を少し持ち上げる必要があるかもしれません。注目すべきは、木製のベンチ1つ1つの質感の違い。DP1の方は前後奥行き感がはっきり表現されていますが、DMC-G1の方は無機質なのっぺりした印象をうけませんか?一番手前のベンチの白っぽい傷?もDP1の方が浮き上がって見えます。それにDP1の方が光が通るラインが見えるような気さえします。
DP1 | DMC-G1 |
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こちらの写真も木製の椅子の質感が全く違います。4つの椅子の背もたれ部分が、DP1の方はそれぞれが個性を持った異なる色・質感なのに対し、DMC-G1の方は椅子が無表情で、それぞれの個性をあまり感じません。DMC-G1の方が彩度が低いとは言え、彩度を持ち上げたところでDP1のような写真になるとは思えません。
正直ここまで違う結果になるとは思っていませんでしたし、DP1の写真が気持ちいい理由が少し分かった気がします。