IDisk Backup 試用

先日、キーエンスの傘下となったジャストシステムが、本日、「IDisk Backup」という新サービスを開始しました。日頃からデータバックアップについて頭を悩ませていたので、サービス開始を楽しみにまっていました。運良く先日購入したATOK2009のおまけで、1GBだけ使えるIDisk Backup 1年限定無償版というものが付いていたので、早速試してみました。
早速IDiskのホームページからIDisk Backup利用開始手続きをすると、なんとお試し無償版の人はサービス開始日を別途メールでお知らせするとのこと。サービス開始の混乱を避けるための措置らしいのですが、ガックシ。ま、遅くても１週間ぐらい待てばいいだろうと思い、利用開始手続き終了。
すぐ利用手続き完了のメールが届いたので読んでみると、
［IDisk Backupのアクティベート開始可能日時］　2009/04/15 10:00 以降
なんだ、すでにアクティベートできるじゃん。。ってことで、自宅で3TBの容量を抱えるサーバマシンでアクティベート開始。ちなみに、このサービスは１つのIDに付き１台のPCしかアクティベートできません。私のようにメインのファイルサーバで重要なファイルを管理している人は、そのPCをアクティベートすればいいので簡単ですが、自宅PCやノートPCなど、重要なファイルが複数のPCに散らばっている人にとっては、ちょっと使いにくいかもしれません。
IDiskバックアップツールをインストールして、Windows再起動。再起動すると、IDiskバックアップツールの設定が始まりますが、設定といってもバックアップ対象のフォルダを選択するだけです。選択して「OK」すると、早速バックグラウンドでバックアップを開始しました。とっても簡単です！バックアップ対象フォルダの選択範囲は、アクティベートしたPCに搭載されているすべてのHDD、すべてのHDDドライブレターが対象になりますので、容量無制限の契約をすれば、事実上ほぼ無限のバックアップスペースをインターネット上に確保することができます。当初、対象HDDが１台だけではないかという懸念がありましたが、それは払拭されました。
私は現在、1GBしか容量が無いので、とりあえず下のようなテスト用フォルダを新規作成して、各種ファイルをコピー、そのフォルダをバックアップ対象に選択しました。

IDiskバックアップツールインストール直後は、即時バックアップ開始しますが、２回目移行はユーザーがバックアップをスタートすることはできません。現状は１時間に１回のバックアップを実施するようになっているようです。その１時間の中で追加・削除したファイルは、このような形で管理されています。

http://www.idisk-just.com/idisk/backup/info.htmlの「バックアップ可能なファイル」に記載されているように、wmvやmp4などの動画ファイルや、iso,imgなどのイメージファイルはバックアップ対象外になりますが、画像ファイルや音楽ファイルはバックアップ対象です。動画ファイルも拡張子を変更すればおそらくバックアップ対象になるのでしょうけど、バックアップするために拡張子を変えるのはあまりに面倒なので、動画ファイルは自分でなんとかするしかなさそうです。
リストアは、ファイルやフォルダの指定はできず、バックアップ全体を一度にリストアする必要があります。これが問題。

調子にのって数100GBのバックアップをしてしまうと、１つのファイルをリストアしたいだけなのに数10時間を要する可能性があります。また、複数のHDDをバックアップして数TBのバックアップサイズになってしまうと、現時点で、最大容量2TBのHDDしかありませんからリストアそのものができなくなってしまう可能性があります。最悪は複数のHDDでRAID構成にして数TBのドライブ構成にしてからリストア、という手順になってしまうでしょう。
とりあえず、500MB程度のリストアは、数分で終了。

ファイルやフォルダ単位のリストアを不可としている理由はよく分かりませんが、今のままではちょっと使いづらいかな。おそらく、誤ってファイルを削除してしまった場合のリストアを想定しているのではなく、HDD故障やシステム故障などで多数のファイルが一度に無くなってしまった場合のリストアを想定しているのでしょう。しかし、このようなサービスがあるのと無いのとでは雲泥の差で、極端な話、自宅が火事になったとしてもリストアができるというのは心強いです。
おっと。アクティベートした以外のPCにリストアできるかどうかは確認しておいた方がいいかも。天災などでPC再起不能になった場合においては、別のPCにリストアできなくてはなんの役にも立ちません。
※後日注記：旧PCをディアクティベートした後、新PCをアクティベートすれば、旧PCのバックアップデータを新PCにリストアすることが可能だそうです。
そして、キーエンスの傘下になったジャストシステム自体がリストア不可にならないことが大前提です。