マーチの車検が3月半ばに迫っているため,次に乗るクルマを探しています。条件は
- マニュアル車であること
- エンジンはできれば2000cc以下
- ドライバの視線が低いクルマであること
- 4ドア,5ドアであること
- コミコミ300万円以下であること
これまで試乗したクルマは
- スカイラインクーペ(6MT)
- エクストレイル(6MT)
- インプレッサWRX STI(6MT)
スカイラインクーペは2ドアで3700ccですから,基本的には候補落ち。エクストレイルは視線が高く好みではありません。インプレッサはほとんどすべての条件に合致するのですが,お値段が高い。
このままだと自動的にマーチ12SRになってしまいそうですが,いくら12SRとはいえ,今までの同じ「マーチ」を新車で買うのはあまりに楽しみに欠けます。エンジンやシャシーはそのままでOK,シートさえ変えれば,他は何もいじる必要が無いほどしっかりとファインチューニングされているクルマは非常にありがたいですが。
ふと,あるクルマを思いつきました。RX-8です。2003年の発売当時,以前RX-7乗りだった私にとって非常に気になるクルマでした。その後しばらく記憶から遠ざかっておりましたが,再び候補として浮上してきました。
ちょっとネット調べてみると,今年の春に初のマイナーチェンジが予定されているらしく,発売当初は値引きがほとんどなかったRX-8も,今では多少値引きがあるのではないかという淡い期待を抱きました。どうせなら250psの6MT Type-sに乗りたいですが,車両価格が300万弱,コミコミだと350万近くになってしまうでしょうから,どうしてもベースグレード210psの5MTになってしまうのが残念ですが,とりあえず近くのマツダに試乗しに行ってみることにしました。
インターネットで試乗車の検索をしてみると,5MT,6MTともに自宅から40kmぐらいはなれた販売店にしか無く,若干躊躇してしまいました。そこで自宅から1kmほど離れた販売店にダメ元で電話をしてみると,試乗車は無いですが中古車で試乗できるクルマがあると言うことなので,すぐに向かいました。運良く6MTのType-Sで,赤の車両だそうです。RX-7も赤を乗っていたので,RX-8も赤に乗りたいと考えていましたから,その中古車の購入も選択肢に入れることにしました。
販売店に着くと,すでに車両が用意してあり,すぐに乗れる状態でした。発売直後2003年に一度ディーラにRX-8を見に行ったことはありますが,そのときはAT車しかなく試乗しませんでした2003-06-28参照。この試乗車は,2005年式の6MTで,走行は48,000km。ワンオーナでコンディションも良く199万の値札が付いていました。コミコミ230万ぐらいでしょうけど,ちょっと走行距離が多いため,購入は見送るしかなさそうです。
ドライバーシートに座り,キーをひねるとあの懐かしいセル音と大きめの振動と共にエンジンが始動しました。エンジンが掛かってしまえば,振動は皆無。ロータリーエンジンらしくアイドリングが安定しないのもRX-7と同じです。トルクが薄いと言われ続けているエンジンですが,マーチに比べたらすべてが上回っています。ラフにクラッチをつないでもスルスルと前に進んで行きます。1速のまま,ちょっと深めにアクセルを入れると,レシプロエンジンとは全く異なるフィーリングで回転が上がっていきます。シフトもとてもショートストロークです。FFのクルマと違って,クルマの真ん中をドライブシャフトが通っている関係で,高く位置したシフトレバーもRX-7の時と同で非常に懐かしく感じました。
自宅から近いディーラということもあり,ちょっと狭い自宅の駐車場に駐車できるかどうかを試させてもらいました。マーチと同じような無造作に頭からつっこむ,という訳にはいきませんが,慎重に入れれば問題ないことが確認できました。
ディーラに帰る途中,営業さんが,こちらがお願いしていないのに「今ならすぐにご用意できる安い新車のRX-8があります」というので,ディーラについたらすぐに見積もりを出してもらいました。
出てきた見積もりを見てびっくり。なんと一発40万円引き!!しかも,希望のType-S 6MTの赤です。どうしてこんなに値引くのか聞くと,1月末の決算に向けてどうしても売ってしまいたい在庫らしいです。また,春~夏に計画されているマイナーチェンジの前というのも関係ありそうです。とにかく上級グレードのType-Sが,ベースグレードと同じ価格で買えてしまいますし,これなら最初の条件でもある「コミコミ300万円以下」というのも夢ではありません。
私はその場でサインしてしまっても良かったのですが,年甲斐もなく「赤」というのが気に入らない奥さんがちょっとだけ考えたいと言い出しました。「白」「黒」だったら良かったらしいのですが,色を変更するためだけに,Type-Sからベースグレードに格を下げるのだけはどうしても避けなければいけなかったので,営業さんの「今決めないと,売れてしまったら終わりですからね」という殺し文句を振り切り,カタログと見積もりをもらって帰宅しました。
帰宅してからは4時間の真剣議論です。お互いの交換条件を並べながら,私としてはなんとしてもType-Sに乗りたいということを訴えて,なんとかOKがもらえました。すぐ営業さんの携帯に電話をしてRX-8 Type-S赤を押さえてもらうことに成功。明日,もう一度ディーラに出向いて,サインをすることになりました。
さて,RX-8を買うための交換条件というのは,,,RX-8は最長3年間だけ,次はオートマのファミリーカーに乗り換える。という私にとってとても厳しいものです。でも,いわゆるスポーティーカーというものに乗るのは,生活的にも世界情勢的(原油高騰や環境問題)にも厳しい時代に突入すると思われるため,この3年間を目一杯楽しもう!!という決心をして,この条件をのみました。3年で10万キロ乗る勢いで楽しみます!!