HDDのパーティションを誤って削除してしまうなど,一生のうちでそう何回も発生しないトラブルなんですが,起きてしまうと息が止まりそうなくらい焦ってしまいます。実際私もそうでした。
FDISKや,OSインストール時の操作ミスもあるのでしょうけど,私のようにWindowsXPインストールCDから,インストールしたいパーティションを選択して削除したら,他のパーティションもろともぶっ壊されるという不慮?のトラブルもあります。
幸いなことに「パーティション 復活」でgoogle検索すると何件もヒットするので,一瞬ほっとしたのもつかの間,ほとんどがサルベージ会社(HDD復活業者?)のホームページで,ほとんどが手が届かないような高額作業だったりします。
中には,手作業で復活する手法を紹介してくれているホームページもあります。
削除したパーティションを簡単に復活する方法
http://www.corso-b.net/itaya/TIPS/TIPS03.html
私も実際試してみました。この方法であれば,HDD全体で基本パーティション1個という構成であれば,非常に簡単に復活できることがわかりましたが,私が復活したいのは,HDDの中のDドライブ,拡張パーティションの中の論理ドライブだったので,この方法では相当辛い(というか無理?)なようです。
もうダメか,とあきらめかけていた時にたどり着いたのがここ。
【ハウツー】FD2枚でパーティションを復旧!(1) - BG-Linuxのインストール
http://journal.mycom.co.jp/news/2003/11/10/16.html
私は10年以上Linuxを使い続けてきていますから,大抵なことが出来てしまうOSということはわかっていましたが,やはりまたまた登場のLinuxです。
藁にもすがる思いでBG-Linuxをダウンロード,CD-ROMに焼いて,パーティションが消えてただの金属の箱と化しているHDDを接続して起動してみました。
【ハウツー】FD2枚でパーティションを復旧!(2) - データのサルベージとバックアップ
http://journal.mycom.co.jp/news/2003/11/10/17.html
書いてあるとおりにgpartコマンドを叩くと,消したパーティションが表示されます。すげぇ!!!
後は使い慣れたfdiskで,表示されたとおりにクラスタを指定してパーティションを設定します。
ここで上のホームページに書いていないTips。
拡張パーティションの中の論理ドライブは,primaryで指定するのではなく,extendedで指定しないといけません。extendedで/dev/hda2を作成したあと,さらにnで新規パーティションを作成しようとすると,自動的に論理ドライブ(logical)のクラスタ設定になります。論理ドライブはLinux上では/dev/hda5~になりますが,問題ありません。
SATAドライブは,最近WindowsVistaなどではネーティブにSATAとして認識可能ですが,BG-LinuxではIDEチャネルに割りあてた状態でないと認識してくれません。ましてやRAIDドライブなどはドライバ無しでは認識できないので,一度Linuxをインストールするなど,手間は倍増だと思います。
最近よく感じるのは,DOSの時代は,トラブルが多いとはいえ自分で解決できる範疇のものが多かったですが,最近はトラブルが少ないですが発生してしまうと自分の手に負えないものが増えてきたように思います。まぁ,今回感じたのは,結局「バックアップは重要」といういつもたどり着く結論,これだけは昔から変わらないですね。
削除したパーティションを復活させるには