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PrintFIX PRO体験セミナー

PrintFIX PRO体験セミナー」なるセミナーに参加してきました。PrintFIX PROとは、米ColorVision社、国内ではソリューションシステムズが、この夏に発売するプリンタ用のカラーマネジメントシステムです。
PrintFIX PROはプリンタキャリブレーションで紹介しているSpectro PROの後継機種です。SpectroPROは20万円以上する装置でしたが、PrintFIX PROは10万円強と約半額、しかも性能は若干向上しているとのことで、発売前からとても楽しみにしていた製品でした。ふとホームページを見たところ、セミナーを開催することを知り足を運んだというわけです。
うだるような暑さの中(どうもこの日は今年一番の猛暑だったらしい)、お茶の水駅から徒歩10分ほど歩き約束の午後4時に会場に到着しました。会場とはいえそこはマンションの1室。4時からのセミナー参加者は3名でした。
最初に同じColorVision社のモニターキャリブレーションツール「Spyder2PRO」で液晶モニターのキャリブレーションを実施。その後、目的のPrintFIX PROの実演が始まりました。
最初にあらかじめ準備されているカラーパッチを対象のプリンターで印刷して、それを測光機で一つ一つ計測していきます。その方法はSpectroPROと同じですが、測光のスピードが向上しており、さらにソフトウェアも洗練され使いやすくなっていました。セミナーでは時間の関係で125パッチの読み取りでプロファイルを生成しました。Canonデジタル一眼のサンプル画像を印刷していましたが、私が見る限りはほぼ完璧に色がでているという印象を受けました。プリンターがEPSON PX-5500という最上位機種だったということもあるのでしょうけど。
せっかくなので、講師の方に普段疑問に思っていることをいろいろ聞いてきました。
Q.125パッチ~729パッチまで何種類かパッチが用意されていますが、どれを使えばいいのでしょうか?
A.最近のプリンターは、もともと表現出来る色域内できっちり設計されているため、時間をかけて729パッチを読み取る必要はありません。
Q.顔料と染料、カラーマネジメントをするにはどちらが使いやすいですか?
A.明らかに顔料です。まず乾きが早いこと。顔料は長くても1時間も置いておけば色は安定しますが、染料では長くて2日ぐらい必要です。しかも染料は湿度や気温の影響も受けやすいようです。また、顔料は色の出方も素直で評価がしやすい、逆に金色や光沢の強い色は染料が得意ですね。できるのであれば、使い分けるのが理想です。
Q.室内の蛍光灯はどういったものを選べばよいですか?
A.プロであれば評価用蛍光灯が必要でしょうが、個人レベルであれば「AAA」表記がある蛍光灯を選ぶと良いと思います。
Q.私はPrintFIXを所有していますが、アップグレード制度などはありますか?
A.はい、PrintFIXを送り返していただければ55000円程度で購入できる制度を用意しております。
ということで、お金のやりくりができ次第購入し、ここでレポートさせていただきます。

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