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PCI-Xマザーボードでサーバーを構築

Dell PowerEdge700マザーボード入手

PCI-X(64bitPCIバス)のAdaptec Serial ATA RAID 2410SAや、SCSI Card 29320ALP-Rを所有しながら、それに対応するマザーボードを所有しておらず、いつかはPCI-Xバスを持つマザーボードが欲しいと思いながら、渋々32bitPCIバスで使い続けてきました。
ふとPCI-Xという単語でヤフオクを検索してみると、DellのPowerEdge700という2年ほど前に発売されたサーバーマシンのマザーボードが格安で出品されていることを知り、思わず飛びついてしましました。
スペックは、Pentium4ソケット478、チップセットがIntel E7210、PC3200デュアルチャネルDDR400 SDRAM、IDE、SATA、Intel GigabitEthernet、オンボードATI-RageXL 8MB、PCI-X(64bit/66MHz)x3、PCIx2と今サブで使っているCPU、メモリー、HDD、ボード類がそのまままるまる移植できます。
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これが3980円!!確かに一昔前のマザーボードですが、まだ現行のSuperMicro製の同等品を買おうとしたら4万円弱します。マザーボード自体は非常にシンプルな作りですが、一つ一つの部品やはんだ付け品質などは、一般のマザーボードよりは良いように感じます。
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PCI-Xが3本ありますが、チップセットE7210は本来のバス帯域を確保できていないようで、133MHz/100MHzは対応しておりません。とはいえ、通常の32bitPCIバスよりは1.5倍以上の帯域を確保できるので、RAIDやGigabitEtherでその恩恵にあずかれると思います。

拡張スロットが足りない?!

PCI-X 3本、PCI 2本をどのように割り振るかを考えてみました。

PCI-X

Adaptec Serial ATA RAID 2410SA

SCSI Card 29320ALP-R

空き

PCI

Sony Gigapocket キャプチャカード(動作するかどうかは不明)

Intel PRO/1000 MT Desktop Adapter

ところが、このマザーボード、サーバー用途ということでサウンド機能が搭載されていない。音を鳴らそうと思ったらサウンドカードが必要なのです。TV録画だけであればキャプチャカードがその代わりになってくれますが、ラジオの録音もこのサーバーでやらないといけないため、サウンド機能は必須です。しかしPCIバスに空きはありません。USB接続のサウンドユニットを接続しようとも思ったのですが、価格や安定性に不満があり踏み出せません。
機能を考えると帯域を活かせるGigabit EthernetをPCI-Xに移行したいところですが、そんなカードに1万円以上出すのもバカバカしい。こんな時はやっぱりヤフオクです。ちょっと探してみたらありました。3Com 3C996-Tが2500円即決で。ちょっと昔の製品なのでGigabitでの接続性に若干の不安はありますが、思わず落札。
あとは玄人志向あたりで発売している1000円弱のPCIサウンドカードを買えば、すべての準備は揃ったことになります。

拡張スロット割り当て決定

結果的に下記のような割り当てになりました。

PCI-X

Adaptec Serial ATA RAID 2410SA

SCSI Card 29320ALP-R

3Com 3C996-T

PCI

Sony Gigapocket キャプチャカード(動作確認)

メーカ不明 USB2.0 × 4ポート

サウンドカードはPCIバスでなく、USB接続タイプ、玄人志向のAUDIO5.1-USBにしました。2000円弱で購入。
数限られたノーマルPCIバスにUSBボードを追加した理由は、現状使っているUSB機器がたくさんあるからです。USB HUBを使うことも考えたのですが、HUBをわざわざ買うのもバカバカしいので。

HDD 8台?!

次に悩んだのが起動ドライブです。このマザーボードはなぜかIDEコネクタが1つだけしか実装されておらず、CD-ROMをつけるとIDE接続のHDDは1台のみ。SATAコネクタは2つありますが、このマザーはIDEとSATAを混在させるとSATAのドライブを起動ドライブとして使えない。でかいSATAドライブを1台買ってくれば解決したのですが、これ以上無駄な出費は避けたい。
ということで、これまたジャンク状態で持っていた36GB 10000rpmのSCSI HDDを起動ドライブにすることをきめました。そうすれば、IDE HDDもSATA HDDもデータ専用のHDDとしてそのまま移植できます。
せっかくなので、36GBのSCSI HDDを2台使ってRAID-1を構成して起動ドライブにしてみましたが、期待していたよりスピードが出ず、SCSI HDDにありがちなボールベアリングのキーンという騒音が耳障りで、とても2台動作させておくことは出来ないという判断となりました。
ということで、HDDの構成は以下の通り。

Cドライブ

IBM 10000rpm SCSI 36GB

起動ドライブ

Dドライブ

Maxtor IDE 7L250L0 250GB

GigapocketTVデータ専用

Eドライブ

Seagate SATA 120GB × 2

ソフトウェアRAID、作業用

Fドライブ

SATA RAID 2410SA Maxtor 7L250S0 x 2/7L300S0 x 2

Linux

Zドライブ

保存データ

なんと、HDDだけで8台となってしまいました。消費電力が心配・・・。

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