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iP8600スジ問題1

CANONのハイエンドA4インクジェットプリンタ「PIXUS iP8600」は2004年10月発売されましたが、発売直後から一部の掲示板などで報告されつづけている問題の一つに「スジ」問題があります。ここで言う「スジ」とは、フォト印刷時、インクヘッドが移動する方向に一定間隔で現れる線のことで、特に空や海など青系で、かつ単調の背景で顕著に表れるらしいです。
「らしいです。」とあいまいな表現になっている理由は、私が2005年1月にiP8600を購入してから約半年間は、自分のiP8600において「スジ」問題はまったくの無関係であると思い続けていたためです。
しかし、2005年7月頃ある写真を印刷したところ、その「スジ」が私にも襲いかかってきました。
その写真は、軽井沢で撮影した夕焼けで、赤、青で構成されている映像です。
HR7O5221
この写真を印刷したところ、このようなスジが発生しました。
050814_suji_1

用紙

CANONプロフェッショナルフォトペーパ

印刷ソフト

Adobe Photoshop7

印刷ICCプロファイル

SpectroPRO生成

プリンタドライバ設定

用紙の種類

プロフォトペーパー

印刷品質

きれい

色調整

マニュアル調整、マッチング無し

縮小画像ではわかりませんが、元データを開くとはっきりと浮き上がっているのがわかります。特に黒マーカで示した部分にスジが顕著に表れています。青や赤の濃い部分にはスジは出にくいのですが、特に青系の淡い部分はスジが目立ちます。
また、肉眼で見えなくてもスキャナで取り込むと浮き上がってくるスジもあります。肉眼で見えないのに、わざわざスキャナで評価する必要は無いと思いますが。
純正ペーパ以外でも以下のようなスジが発生します。
050814_suji_2

用紙

FujiFilm画彩写真仕上げPro

印刷ソフト

Adobe Photoshop7

印刷ICCプロファイル

カラースペースを変換しない

プリンタドライバ設定

用紙の種類

スーパーフォトペーパー

印刷品質

きれい

色調整

マニュアル調整、マッチング無し

用紙の違いや、印刷設定の違いによってスジの出方や発生箇所が違うのが気になりましたが、どちらにしても多くのスジが発生しているのが確認できましたので、早速CANONの送付修理サービス(Webで事前登録が必要)を使い、CANONテクニカルセンター(栃木)に修理を依頼しました。その際、上記スジ写真や夕焼け写真データ(USBメモリ)も一緒に同梱しました。
2005年7月19日にクロネコ宅急便で送付、翌7/20に現地到着。その後、修理完了予定日7/27が過ぎても一切の連絡がないのでしびれをきらして電話をしたところ、部品の入荷待ちだそう。そんなこんなで8/4、やっと修理品が到着。

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