雑記

親知らず 抜歯レポート

昨日は抜いた親知らずの写真をUPするのが精一杯でした。
親知らず Part2の日記では怖い、怖いと書いたのですが、怖さはこのときがピークで、それから日が経つにつれ徐々に恐怖心は薄らいでいきました。ネットで親知らず抜歯の情報を調べてみると、

  • 抜くときは麻酔が効いており、痛くない。しかもその麻酔も最近は針が細くなったりして痛くない。
  • 抜いた後は腫れたり、血が止まらなかったりするが、痛み止めの薬を飲めば我慢できるレベル。
  • 親知らずがムシ歯になったり周辺が腫れたりしていない。
    などがあり、それほど辛いことではないということがわかったからです。とはいえ、当日の抜歯1時間前からはそわそわし始めましたが…。
    6/20の17:30、ちょっと早めに歯医者の扉を開くと、すでに私が座るであろう治療椅子の台にはあまり見慣れないマイナスドライバーのようなものや、メス、麻酔の注射、そして私の歯のレントゲン写真が準備されていました。間髪入れず、「○×さん、どーぞ」。
    「気分はどう?上と下、どっちから抜こうか?」「おまかせしまふ」←冗談ではなくなぜか声が上ずって出にくくなっていました。
    「下から抜くと体力がなくなって、その後上を抜く気力がなくなるだろうから、先に上だね、じゃ麻酔打つよ」
    ちくり。ちょっと痛いが、歯を削られるよりは全然マシ。それよりものすごい量の麻酔液を歯の根っこ付近に注入しているらしく、歯が浮く感覚、そしてプシューと口の中に麻酔の苦いシャワーが。「ハイ、ゆすいでぇ」
    「どう、効いてきた?」え?まだでしょ?そんなに即効性あるの?先生が上の親知らずの付け根?付近をグイグイ押す。「これで痛くなければ効いてるよ。」おそらく麻酔がなければ飛び上がるほど痛いことをやっているのだと、想像する。
    「じゃ、抜くねぇ」
    感覚としては、歯と歯茎の間にマイナスドライバーを引っかけて、てこの原理で掘り起こしているような。2、3度、グイグイとてこの原理をやると「ハイ、抜けたよ、やっぱ上は簡単だね」ゴロンと薄黒く血のついた歯が治療代の上に放り出される。
    「じゃ、下やろうか、下は上みたいに簡単にはいかないよ、じゃ、メスで切開するね」
    相変わらず、全く感覚がない。もう、何をされても平気だとこの時点で悟る。
    「やっぱダメだ、歯を割るしかないね」と言うと、いわゆるムシ歯を削るエアー式のドリル(正式名称は知らない)でギュイーン、ゴリゴリ。口の中に広がる歯のかけら。ひとしきり削っては、マイナスドライバーをてこの原理でグイグイするのを2,3度繰り返してやっと歯の頭の部分がコロっと取れました。(のどの奥に落ちて、ペッと吐いてしまった)
    「根っこももう一度割らないとダメみたいだね、麻酔追加しようか?」途中で痛くなるよりは、とうなずく。麻酔注射も全く痛くない。どうにでもしてって感じ。
    「根っこはグイグイと押すからね」ここからが一番辛かった。ちょっと削ってはグイグイ押される。下あごは押されると相当痛い。思わず、両手であごを押さえる。この状態でおそらく20分ぐらいグイグイされたか。麻酔が効いているせいもあってか、多少眠い感じになってきたところで、「抜けたよぉ」と。
    やっと終わったと思ったら、「歯を削ったからかけらがないかチェックするために、レントゲン撮らせてもらって良い?」写真を撮って現像が終わる5分ほど、もうろうとした意識の中、待つ。麻酔が良い感じに効いている。
    できあがったレントゲン写真を見て、先生が「ん?なんだこれ」
    写真にはシャープペンの芯のようなくっきりとした物体が。どう見ても歯のかけらじゃない。私と先生は瞬時に同じことを考え、血が付いた工具へ視線が行く。そう、その影はどうみても工具の先がかけたもの。しかも写真で見る限り、相当奥に入り込んでしまっている。おいおい、取り出せるのか。先生の若干の動揺も伝わってきて、この日一番のイヤーな空気に。
    とりあえず口の中をのぞき込む。まだ感覚はないが、歯茎の中を探しているらしい。大きさにしておそらく2~3mmくらいの物なので、そう容易に見つけられそうにない。ドレーンを持った看護婦さんが「先生、あの光ってるの、そうじゃないですか?」ナイス!!
    後からわかったのだが、やはり工具の一部が欠けていたみたい。レントゲン撮らなかったらどうなっていたのかと考えるとちょっと怖い。工具が壊れたのはいやなことだが、先生の判断に感謝。
    後は縫って終了。縫うときは若干、針を刺したり糸が通る感覚を感じてヤな感じ。
    抗生剤2種、痛み止めと胃薬、そして止血用の綿をもらって帰宅。止血はお茶や紅茶のティーバックを噛んでいてもいいんだって。止血の効果があるらしい。麻酔が切れる前にジクジク鈍い痛みが襲ってきたので、早々に痛み止めを服用して、早々に就寝。
    夜1時半、6時間ほど寝て痛みで目が覚める。枕を見るとなんと血のあとが。相変わらず出血がひどい。3時頃までおきていたら痛みも自然に治まってきたので再度、就寝。またも枕に血。普段からどれだけよだれを垂らしながら寝てるかってことだよな、これって。
    6/21朝、症状確認のために歯医者へ。若干の痛みと出血があるが、症状としては軽い方とのこと。顔も腫れてないし、熱も出ていない。経過は良好みたい。今日、明日ぐらいは食事は栄養ゼリーだけにしようと思っていたが、思ったより早く食事を取れるようになりそうです。

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