親知らず Part1の治療の続き。会社の診療所にある歯医者さんに行くと、前回掘削した歯の金属ができていた。まずは、その金属の現物合わせ。淡々と作業は完了。 仮の詰め物は、ガムが非常にくっつきやすく、ガムを噛むときは反対側で噛まなくてはいけないという不自由からも開放され、普通ならHappy!のはず。しかし私には大きな決断をしなくてはいけない時が近づいてきていました。
一通り今日の治療を終え、先生が 「で、親知らず、どうする?」
きた!!きやがった!!奴は忘れてなかった。
私は無駄とわかりつつ「本当に抜く必要ありますかね?」と無駄なあがき。 「前回も説明したと思うけど、上は虫歯になりかけてるし、下にかみ合わせの歯がないから抜いた方がいいね。でも上はすぐ抜けるよ。」
すぐ抜けようが、抜けまいが、私にとってなんの慰めにもならない。間髪いれず
「問題は下だよね。」
きた!!
「下は真横にはえていて、隣の歯の根っこを押しているし、このままだと隣の歯の根っこ溶かしちゃうから、早めに抜いた方がいいよ。でも、歯を砕いて骨は削るし、神経近くに通ってるし、痛いし、腫れるし、それさえ了承してくれるなら・・」
それさえって・・・痛いし腫れるのを軽々と了承できるなら、医者と警察はいらんわ。
「もし私がいやなら、近くの大学病院の口腔外科に紹介状かくけど?」
あれ?今までゴリ押しだったのに、いきなり引きやがった。別に先生が抜歯下手そうだからイヤだと言ってる訳じゃないのに。フッとその場に気まずい空気。次の瞬間
「いや、先生抜いてください…」
おぉぉぉい!!なんてこと言ってるんだよ、心にも無いことを。抜く、抜かないの選択のはずなのに、いつの間にか先生が抜くか、大学病院で抜くかにすり替わってしまった!!恐るべきアジテーション。
「そう、じゃ、どこ抜こうか?」あぁ、もう後にはひけない。
一番先に抜くべきなのは、半分顔を出して斜めにはえている右下。隣の歯までムシ歯に犯しているらしく、右下の敵を倒してから、ムシ歯の治療が必要。
「そうだね、右下抜きましょう。ついでに右上も抜いちゃう?上はすぐ抜けるし、どうせ下が数倍痛いから上はおまけみたいなものだよ。」
おまけって、良い話の時に使うべきだろ。そんなおまけいらねーよ!!しかも、いつの間にか議論の内容が、抜くか抜かないかのレベルから、1本か2本同時かまでレベルアップしている。もはや開いた口もふさがらない。
「じゃ、2本お願いしまふ。。」新車を買うときに数10万円のディーラーオプションが安く感じるあの感覚に似ている。
帰る時「次回は来週でいいですか?」と受付嬢に言われ、「いや、来週まで忙しいので再来週にお願いしまふ」と土壇場で往生際の悪い嘘をついて再来週の月曜日の夕方に予約。どうせ当日は歯も魂も抜かれた状態で仕事なんてできるわけないと判断、そのまま帰宅できるようにと一番遅い17:30に予約。火曜日有給申請出しておこうっと。
親知らず Part2