クルマ

筑波サーキットコース1000

K12マーチに乗り換えて最初のサーキットは、筑波サーキットコース1000(以下、「TC1000」とします)となりました。マーチミーティングin筑波という催し物の中の1つです。15分×2ヒートで、価格は8000円。安くもなく、高くもなくという価格設定です。 当日の受付は朝7時30分~8時ということで、私の住んでいる場所からだと朝4時起床、4時30分出発でないとヤバいんですが、何を考えたか4時45分に目覚ましをかけてしまい、家を出るのが5時30分近くになってしまいました。途中、ちょっとだけ渋滞に巻き込まれましたが、なんとが7時30分ちょうどに会場に到着。到着前の、筑波サーキットのちょっと手前のガソリンスタンドで給油。マーチみたいな非力なクルマでは、ガソリン分の重量増も結構イタいのですが、サーキットではガソリンを少なめにして走ると、クルマによっては走行Gによるガソリンの傾きで一瞬、燃料が送り込まれなくなるということも発生したりしますので、基本は満タンということで。サーキットで全開走行した後にどのくらいの燃費だったかを調べるのも楽しいですしね。 会場に着くと目の前はマーチ、マーチ、マーチ。とはいっても、K11が9割以上を占めて、残りがK12とK10でした。やっぱり世の中はK11が主役なんだと思いつつ、まだフリー走行の正式な申込書(誓約書)と代金を提出していなかったので、受付のテントに行って手続き。受信機とゼッケンを受け取りました。 クルマの準備ですが、ナビ、荷物、スペアタイヤなどを全部降ろして、ライトなどの割れ物にテーピング。エンジンルーム内の液漏れが発生しそうな部分もテーピングして、車検のためにその辺をうろうろしている係員さんに声をかけます。で、車検は問題なく終了。走行を待つのみです。 周りを見渡してみると、結構気合いの入ったK11マーチが多いです。Sタイヤに履き替えてる人、助手席を取り外している人などを見ると、私のほとんどドノーマルのK12マーチじゃ全く歯が立たないんじゃないかと思ってしまいます。エントリー表を見てみると、私は3グループの中の2グループ目に入っています。想像するに、サーキット走行経験はあるけど、TC1000を走るのは初めてな人ってところでしょうか。サーキット経験はあるにしても、やっぱり初めてのコースは走る前に緊張感が増していきます。 9時の走行前にまだ時間がたっぷりあったので、コース横の高台に上ってコースの下見です。昨日の夜、ビデオで下調べして知っていたとはいえ、きれいなまでのフラットコース。しかし、コースのカント(傾斜)まであまりついていないような。ドアンダーコースと言われている所以はこの辺りからでしょうか。このコースは、かの有名な土屋選手が設計にかかわったそうなので、ドリフトしやすいということもあると思います。ぱっと見は日光サーキットのような広さと路面幅ですが、TC1000は高台に上ればコース全体を一望できますので、見ている側にも楽しめそうなコースという印象です。
9時になり、まず1グループから走行です。最初は先導車による完熟走行付きです。1グループの走行を見てみると、「ん?みんなおとなしいな…」という印象を受けました。みんなギリギリまで攻めて無いというか、ま、コースに慣れてないのでしかたが無いのかもしれませんが。あとは、やっぱりマーチだからというのもあるかもしれません。他の走行会だと、ターボ車が中心ですし、爆音な人もいれば半ドリフトで走り抜けていく人もいますから、初っぱなからその迫力に圧倒されることが多いです。あと見ていて関心?したのは、誰もコースアウトやスピンをしないってことです。これもマーチだから、ということもあるかもしれませんが、これも他の走行会だったらあり得ないことです。 そうやって見学しているうちに、9時20分からの2グループの走行、つまり私の番です。早速ヘルメットをかぶり、グローブを付けて、取り付けて初めて実戦装着するシートベルトをキュッと締め付けます。いくら不安や緊張があっても、シートベルトを締めると気合いが入るんですよね。
最初は先導車付きの完熟走行です。この数Lapでコースをできるだけ覚えます。走ってみた感じはとにかくタイトなコーナーが多いという感じ。インフィールドはいくらがんばっても早く走れそうにありません。キモは、コースアウトが多いと脅されている1コーナーと、最終コーナーになるな、と直感しました。ここで失速してしまうとタイムに大きく響きそうです。シフトは1コーナー手前で2、インフィールド手前まで3→2、インフィールドは2→3、最終手前で2、最終からストレートで2→3という感じで、まあミニサーキットにありがちな2速と3速の繰り返しのようです。ここまで頭に思い描いたところで一度ピットイン。で、全開走行の開始です。 1コーナーはスピードも乗って結構怖いですが、マーチクラスではストレートで120km/hぐらいしか出ないようです。3速でギリギリ足りるかどうか、というところ。4は入りません。1コーナーの手前でブレーキング、2速に落としてできるだけ緩やかに曲がってすぐ全開ですが、やはりここでのスピード遅いと次の3速に入れるタイミングが遅れます。しかし3速に入れるときに2コーナーと重なりますので、ちょっとだけロスってる感じです。慣れた2ヒート目からは1コーナーは3速のままで行った方が良いなと思いました。 インフィールドはとにかくスピードを落として曲がるしかなさそうです。ちょっとでも無理するとすぐアンダーです。スピードが遅い区間ですから、怖くない分、どうしても突っ込みすぎてしまいます。インフィールドは相当冷静でないとダメなようです。 最終手前のコーナーは緩く、結構突っ込めるのですが、その後の最終がきついので、これまたアンダー。最終で踏みッパしてストレートのスピードにつなげるためには、最終手前をちょっと我慢しないといけません。とにかくTC1000は我慢のコースだと思いました。頭を使わないと早く走れません。度胸がいるのは1コーナーだけです。ただ、1コーナーも度胸のままアンダーを出すと、また遅くなるので、いかにアンダーを出さずにギリギリのスピードを保てるかがタイムに結びつけるポイントだと思います。日光とはちょっと性格が違うコースです。
コンスタントに50秒代、1ヒート目終わり頃に49秒代に入りましたが、なんかストレスが貯まるヒートでした。もっと早く走れそうなのに、その方法がわからないのです。わからないというか、わかってるんだけど、それをするには一つ一つコースについてじっくり考える時間が必要でした。とにかくアンダーの連続で、「あー、ダメだダメだ、突っ込みすぎ!!」と何度独り言を口走ったか…。あと、1コーナーはもっと行けると思っていました。が、手前で2速に落として失速しすぎる、というのを繰り返してしまいました。1ヒート目から3速に切り替えれば良かったかもしれません。 あとドライブしながら感じたのは、クルマが倒れるんじゃないかと思うくらいのロール量。ノーマルよりはマシなんでしょうけど、どーもノーマルのクルマをドライブしている感覚に陥りました。全然走れないことはないんですけど、追い求めていくとすぐに足はネックになりそうです。タイヤは滑り出しがわかりやすく、コントロールしやすい感じです。すごくおもしろいんですけど、もっとグリップしてから滑りだしてくれないと、ただの滑るタイヤ、です(笑)ちょっと素直に滑りすぎる気もしたので、2ヒートでは空気圧下げてみようと思いました。 ロール量を見てください。写真が遠くて申し訳ないですけど、フロントリップの角を削りそうな勢いです(笑)インフィールド内の4コーナ?です。ちなみに、1ヒート目の最高Lapタイムは49秒758、17Lap走りました。
k12_circuit_TC1000_01
k12_circuit_TC1000_02
k12_circuit_TC1000_03
午後の2ヒート目は、時間が経ちすぎて眠くなってしまったりして、走り出す前まではどうも気合いが乗らない状態でしたが、走り出したら半周ですぐ本気モード(笑) そうそう、タイヤは1ヒート目より10kPa圧を落としました。(冷却時) 早速1ヒート目で考えていたことを実行に移しました。まず、1コーナーは3速で突っ込む!!です。これは大成功でした。結果的に3速のパワーバンドをギリギリキープしたまま、通過することができました。結構ずるずるで、1~2コーナーは滑りっぱなしでその間はステアの応答もほとんど無くなるのですが、アクセルの量で向きを変えられるようになりました。(進歩!!)タイヤの空気圧も良い感じに作用してくれたようです。でもやっぱり滑りすぎるとすぐ失速してしまいますから、この辺は微妙です。 問題はインフィールド、どうしても曲がれません。ドアンダーの連続です。他のK11は曲がっていくのに…。イライラしましたね。1コーナーでは余裕で付いていけるクルマに、インフィールドで離されるんです。この辺はタイヤと足のせいでしょうか。。実際、早いK11はハイグリップやSタイヤを履いて、後輪浮かせながら余裕で曲がっていきますから、LSDも入っているでしょう。どうしてもかなわないところだと思います。一度、試しにサイド引いたりもしてみましたが、逆に遅くなりました(笑) 関心したことは、ドノーマルのK12でもストレートはライトチューンK11と互角です。K10やK11のノーマル車よりは格段に速いです。私の2グループは、K12が私だけで他は結構いじっているK11とK10でしたが、1ヒート、2ヒート目とも、半分よりちょっと上のタイムで走ることができています。足周り交換のみでタイヤも中級ですから、K12マーチはポテンシャルは高いですよ~!!ブレーキは2ヒートとも垂れずに持ちましたが、丸1日、5ヒート持つかといわれると微妙です。あと、TC1000がそれほどブレーキに負担をかけないコースですから、これが日光とかになると結構厳しいのかもしれません。 で、2ヒート目最高タイムは約1秒UPの48秒784でした。ちなみに、このタイムは1/2ヒート目共、トップから4秒落ちです。実際、速い人は相当速く、ストレートでも付いていけません。コーナーは何であんな速度で曲がれるんだというスピードで路面に吸い付いて曲がっていきます。私はその後ろ姿をロールする車内から斜めに見てるという状態です(笑)
k12_circuit_TC1000_04
ということで、たった2ヒートのフリー走行はあっという間に終わってしまいました。しかし、2ヒートでクタクタでしたが…。。もう歳ですかね…、っていうか完全に運動不足だね。。 今後の予定ですが、やはり足は変えたいです。あのロール量の多さは疲れます。タイヤもハイグリップに変えたいですが、タイヤは減らないと換えられないですし、足を換えてから様子を見たいという感じもします。エンジンはノーマルで行けると思います。というか、1200ccでこれだけ回れば、ちょっといじったぐらいじゃ、何も変化は無いと思います。少なくともタイムには結びつかないでしょう。やっぱ、まずは足、ですね。。 TC1000に関しては、今までになくお勧めのコースだと思います。無理しても怖くないし、コースアウトしてもマーチクラスだったらクルマは全く壊れないと思います。日光や茂原なんかは場所によっては全損したりしますから、初心者の方には是非ともお勧めしたいです!!ホントに楽しかったし、今まで以上にすごいポテンシャルを秘めたK12マーチが好きになりました!!
一緒に走りにいきませんか?

-クルマ